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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第17章 〜仲の悪いガールズバンド〜



椎奈「ちょっと、あなたたち! いくらバンドをやってるプライドがあるからって歳の離れた高校生にそんな言い方はないんじゃないの?」

園子「…! お姉様…」


席から立ち上がり、普段より厳しい口調で男たちに注意する椎奈。既に涙目だった園子の声は震えていた


バンドマンa「おいおい姉ちゃん。俺たちはその女子高生が『すぐ弾けるようになる』って言ったから腕試ししてもらっただけだぜ?」

椎奈「だからって人の失敗を馬鹿にして笑うなんて───!」

安室「───まぁまぁ。落ち着いてください、椎奈さん」

椎奈「安室さん…」


ニヤニヤしながら人を馬鹿にする態度を崩さないバンドマンと妹分を虐められて黙っていられない椎奈。危うく双方が店内で言い合いを始めかけた時、安室がやんわりした声でそれを止めに入った

そのまま彼は全員の視線を浴びて園子の元に行くと「貸して」と彼女の持つギターを受け取る

彼はピックを持った手を弦に持っていき滑らせた


♬♪〜〜〜


出だしはとても力強い音だった。
そしてその後に続く彼の演奏に、全員が驚きを隠せなかった


コナン「う、うま…」

椎奈「ええ…」


演奏を聞きながら呆然と呟くコナンに、椎奈が肯首する。

安室のギター技術を既に知っていても、ギターを奏でるそのカッコイイ姿、そして彼の指から奏でられる現役ギタリスト顔負けの演奏に惹きつけられ、見惚れてしまった

そのまま椎奈がジッと安室を見つめていると、チラリと目が合った。そしフッと顔を緩めると、演奏はフィナーレへ入った


安室「まぁ、この子達もちょっと練習すれば…このぐらい弾けるようになりますよ」


弾き終えて満足したのか、バンドマンにギターを返す安室は笑っていた。その後、園子には「ビックマウスはほどほどに…」と軽く注意し、椎奈にはどうでしたかと言わんばかりにウィンク送った


椎奈「!」

コナン「(イラっ…)」


椎奈はそれに一度目を見開いたものの、だんだんと頬を赤くして嬉しそうに笑って頷いた。その隣ではコナンが安室を睨む


それから、案の定安室の技術に感激した園子は彼をチームに入れようとし、目立つものが無理な彼はある提案を出した
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