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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第3章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 後編〜




阿笠《おお、椎奈くん! 久しぶりじゃのう、元気じゃったか?》

椎奈「声を聞いて元気だと思えるなら、それはもう元気ってことで!! それよりも───》


なんとも呑気な挨拶をするハカセに適当な返しをしつつ、私は焦らされた分も早口に今日の事情を一切漏らさず話して聞かせた

すると、ハカセが驚愕のあまり声を上げる


阿笠《なにぃ?! コナンくんが誘拐されたじゃと?! しかも殺人犯にか?!》

椎奈「ええ! だからコナンくんのバッジの反応を追跡メガネで追ってほしいの!」

阿笠《わ、分かった! 予備のメガネで追跡できるが───》


言葉の途中、不意にキャッチホンが耳に聞こえたらしい椎奈はハッとなった


椎奈「ごめん、キャッチホン来た!! コナンくんからかも! 場所わかったら電話してね?!」


椎奈は早口にそう言うと遠慮なしに電話をブチっと切った。そしてキャッチホン相手を確かめずに早い動きで携帯をタップして電話を繋げた


椎奈「あ、もしもしコナンく───」

世良《どうして突然電話切ったりするんだよ! 僕のこと嫌いなのか?!》

椎奈「世良ちゃん?!」


またもや電話口から世良に大声で叫ばれた椎奈は耳を抑えながら驚いた


椎奈「ごめんなさい世良ちゃん!! こっちもパニックなのよ! コナンくんが誘拐されて…!!」

世良《えっ? コナンくんが?》


すると、さっきの大声はどこえやら、彼女の声は一気に潜められた。

その時、チラリとドアの方を見るとちょうど安室がこっそりと部屋を抜けるところで。

椎奈は慌てて「ごめん。私じゃうまく説明できないから蘭ちゃんから聞いて!!」と言い切るとそのまま携帯を蘭にパスして、「他の部屋を探ってくる!!」と小走りで部屋から出て行った


ーーー第三者side終了
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