• テキストサイズ

【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第16章 〜純黒の悪夢〜




その後、怪我をした者や無傷の者を含める水族館内の人々は、観覧車による非常事態が治ったことで落ち着きを取り戻し、何台も駆けつけてくれた救急隊員によって治療が行われた


そこから随分と離れた場所で、椎奈と村田は赤井と降谷と合流した。萩原と松田も一緒にいる



椎奈「研二お兄さん、キュラソーは?」

萩原「彼女ならもう救急隊員に預けたよ。伊達を付き添いにして警察病院に極秘で搬送された。すぐに手術してくれるって」

椎奈「そっか…」



手術とは、どのくらいかかるものなのか。キュラソーは脇腹に重症を負った。無事とは言い難いが、医師の腕を頼るしかない

椎奈は、次いで赤井と降谷に目を向けた。2人とも服はボロボロで所々怪我もしている

けれど、2人は生きている。失ってもおかしくない状態であったにも関わらず、だ。

キュラソーの運命を変え、流れをそのままにしつつ全員が無事でここにいる。協力して得た勝利で椎奈は嬉しそうに笑って涙で目を潤ませた


椎奈「赤井さん、零さんとコナンくんを助けてくれてありがとうございました! そして全員、無事でよかった…!」

赤井「ああ。君こそ、よく頑張ったな」

降谷「赤井…!! 気安く椎奈に触れるんじゃない、離れろ!!」

松田「おいおい、お前らここで揉めんなよ!! 萩原と村田も手伝え!」

萩原「スペック的には良いタッグなのに赤井と降谷って仲悪いよなぁ」

村田「そう思うならその間を取り持った俺を褒めてくれ萩原」


途端に、いつものような賑やかな会話を始めるメンバー達。

椎奈の頭を撫で始めた赤井をすかさず降谷が手を掴んで止め、更にその悪い空気を松田が変えようとし、援助を求められた村田と萩原が傍観する。伊達がいないのが残念である…。





ともかく、ノックリストから始まった大きな戦いは、こうして幕を下ろした


キュラソーを救出し、得られる組織の情報はどれほどのものだろう? 彼女の対応はどうなる? 一度疑いをかけられた降谷たちの今後の動きは?



気にかけなければならない事は、山積みである。


けれど、それでもこの瞬間だけは全てを忘れ、
彼らはひたすらに全員の無事を喜んだのだった───
/ 282ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp