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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第16章 〜純黒の悪夢〜



松田「おいおい…。あんなんで俺たち命狙われたのかよ…。まるで自衛隊が使うヘリみたいだ…」

萩原「どーかん…」


組織の裏社会での経済力(チカラ)を目の当たりにし、顔を引きつらせた2人の背中に冷や汗が流れる。村田とキュラソーは元組織のメンバーというのもあり、忌忌ましそうな顔で睨んでいる

すると、そのヘリに異変が起きた。突如、機体がコントロールを無くしたように傾いたのである。

実際、コントロールを無くしていた。赤井の正確な射撃によりヘリの結合部が損傷し、墜落寸前だった

しかし、彼らは最後の意地で観覧車に向かってありったけの攻撃を始めた


椎奈「…っ!! あいつら、いよいよ観覧車を破壊する気ね!!」

キュラソー「そんな…っ。観覧車には子供たちもいるのに…!!」

椎奈「キュラソー、子供たちは絶対助ける!! 研二お兄さんと陣平お兄さんはすぐにキュラソーを連れて病院行って?! 私と和人お兄さんは観覧車を止めに行く!!」


椎奈がそう行った直後、ドシンッ!!という音とともにグラッと地面が揺れた

彼女らはバッと観覧車に振り返る。なんと、観覧車はすでに軸から外れており、水族館に向かって転がり始めていた


椎奈「早くしないと…!!」


彼らは、椎奈の指示通りにそれぞれ迅速に動いた。

萩原と松田はキュラソーを傷に障らないよう気遣いながら安全な場所へ移動し、椎奈と村田は、逃げ惑う人々の間をぬって村田が仕掛けを施しに向かっていた工事現場に来た

その間に観覧車はもう水族館へぶつかって、スピードの弛まぬまま後ろにあるイルカショーのドームに突っ込もうとしていた。

椎奈たちは遠隔操作用のコントローラーを2人それぞれが動かしクレーン車2台で水族館手前のドームに届く寸前の観覧車へガシャンッという音ともに突進する


村田「?! なんだ、あのボール…!!」

椎奈「(…!! あれは新一の持ってるやつ…。零さんと赤井さんの手を借りたのね…!!)」


椎奈はドームの辺りからどんどん膨らんでいくサッカーボールを見上げ、弟や降谷たちの無事を察して安堵の笑みをこぼす

観覧車はそのままクレーン車2台を踏み潰し、爆発が起こり、その衝撃とサッカーボールで両方から抑える形で動きを止めたのだった───
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