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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第16章 〜純黒の悪夢〜



椎奈「くっ…これじゃあ見つけようが───…っ!!」


しばらく全力で逃げ回ってる中で不意に、気づいた。先ほどから攻撃がこちらに来ない。少し先に集中しているのだ。

その意味は何か…。椎奈はハッと息を飲み、銃撃で煙が舞う場所を手すりから身を乗り出して見つめた

そして、ちらりと見えた人影に目を見開く。キュラソーだ。
彼女は組織にとうとう見つかり、集中的に狙われている。
上から垂れ下がる瓦礫を足場代わりにして空中を飛んでいた

しかしそんな彼女を、上から銃撃で耐えられなくなった大きな塊が次々と落下して襲っていく。キュラソーはそれに巻き込まれ、一緒に海へ沈んでしまった


椎奈「そ、そんな…っキュラソー!!」


椎奈は目に涙を浮かべて思わず涙声で彼女の名を叫び、助けに向かった。瓦礫でできた足場を彼女のように器用に使い、椎奈は必死に彼女が消えた場所に駆けつけた

そして椎奈はためらいもなく海に飛び込んだ







松田「おい、村田!! 」

村田「松田!! 萩原!!」


一方、観覧車の外では。爆弾を処理していた2人が無事に役目を終え、銃撃に巻き込まれながらも隙をついて抜け出し、待機する村田のもとにやって来た

銃撃は未だ、鳴り止まない


萩原「奴ら、観覧車の車軸を狙ってる!! このままだと椎奈が言ったような大変なことになるぞ?!」

松田「降谷と赤井…椎奈とコナンの坊主の無事も分からねぇ!!」

村田「くそっ…!!」


3人は、組織によって破壊されていく観覧車を見上げて不安に駆られた。しかしこのシナリオは、すでに旧知のことである。けれど、いざ危機に直面すればなんてことはない。

本当に無事なのか。うまくいくのか、不安になった。

すると、


ザパアッ!!


?「げほっ…ゴホッ…!!」

3人「「?!!」」


不意に聞こえた、何者かが海から上がってくる音と、咳き込む声。3人はすぐにそこへ向かった。








その頃、観覧車のそばではぐったりして動かない銀色の髪の女性───キュラソーと、その人の横に息を荒くしてへたりこむ女性───椎奈の姿あった。

2人の体はびしょびしょで、体も疲弊しきりとても動けそうになかった
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