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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第16章 〜純黒の悪夢〜



キュラソー「椎奈ちゃん…。今度はあなたも一緒に観覧車に乗ってほしいわ」

椎奈「ええ…必ず、その願いを叶える…。だからもう一つ約束して…。罪を償って、今度は記憶のあるあなたと会うことを…」

キュラソー「!」

椎奈「たとえあなたがどんな罪を抱えていても、私はきっと、あなたが大好きだろうから…」


精一杯の笑みを浮かべて、私はキュラソーの背中を押す言葉を言った。すると、目を見開いて彼女は驚き、そして…涙を浮かべて微笑んだ

こうして、彼女は佐藤刑事によって病室に帰っていった。
その最中、背中を見送る私に近づいて、航お兄さんはポンポンの頭を撫でてくれていた───








警察病院から出て門を出ると、見覚えのある車が目の前で止まっていた。シェルビー・マスタング。この車を愛車に持つのは、この人しかいない…


椎奈「赤井さん…」

赤井「安室くんの車に本人同意で発信機をつけさせてもらっていたな、ついさっき人がいないような港の倉庫に移動していた。君も来るだろう?」

椎奈「もちろん!」


車窓を開けて私に聞いて来る赤井さんに、私はすぐさま頷いた。すると赤井さんはフッと笑い、私が助手席に座ると出発してくれた


赤井「…倉庫の方にはすでに村田くんも向かっている。俺たちスナイパー2人に任せてくれ」

椎奈「はい!」


信用しているに決まっている。じゃないとあなたに助けを求めていないのだから……







夕日が海をオレンジに照らす頃。場所は移って、例の倉庫に来た。ちゃんと零さんのRX-7と、ジンたちのポルシェ356Aもある

そして、私たちは和人お兄さんのいるだろう狙撃ポイントにやって来た。和人お兄さんはそこでライフルを構えている


赤井「…どうだ?」

村田「まずいな…。中には零と水無伶奈が拘束され、ジン、ウォッカ、ベルモットがいる…」

赤井「そうか…」


2人がそう話すのを聴きながら、私はそっと中の様子を伺った。
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