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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第16章 〜純黒の悪夢〜



ベルモット「?! どういう意味かしら…」

椎奈「そのままの意味だよ。彼女の反応から大体想像がつくでしょう?」


私の言葉を聞いて、またキュラソーに目を向けるベルモット。私は「例のリストは渡さない、絶対に…」と言い捨てキュラソーと2人で子供達の元に戻った

その後、元太くんが下で自分たちを探すコナンくんと哀ちゃんに手を振ろうとして落下。それをキュラソーが救出するハプニングが起き、私たちは園内の医務室に行くことになった……








大した怪我なんてしていないのに、医務室でハカセの診察が行われた。どうやら腰を痛めたらしく、子供達に呆れた目で見られていた

しかし、何もなくて本当に良かったと私は心底ホッとする。随分と高い位置からの落下だったから…。けれどそれ以上に、私は実際に見たキュラソーの動きが何よりも驚いた。一般人ではまず出来ない身のこなしが、記憶がなくても彼女が組織の人間であることを思い出させる

それから、気を取り直して再び観覧車へと盛り上がる子供達。しかし…


灰原「ダメよ!!」


焦りと怯えをごちゃまぜにした顔で、哀ちゃんが止めに入った。それを見た子供達は、残念そうに肩を落としたのだった───









組織のNO.2………ラム………


それが、哀ちゃんが推測する彼女の正体だった。

ラムの特徴は十人十色。性別も、顔すら見たことがない。分かっているのは、ラムの目が事故によって片方だけが義眼であるということ…。

哀ちゃんは、彼女の黒い方の目が片方作り物ではないかと思ったようだ

そして極め付けは、彼女が元太くんを助ける際に見せたあの身体能力。あれは確実に、裏で生きて来た人間の動きだ。

私はただ哀ちゃん達の話を黙って聞いていた。すると新一が、とんでもないことを言い出す


コナン「確かに彼女の身体能力を見れば、組織の人間として警戒すべきだけど…。もし本当に記憶喪失だとしたら、そいつは逆に…」

灰原「ダメよ! 絶対に記憶を戻しちゃダメ!!」


新一の言いたいことを察した哀ちゃんが、声を荒げて言葉を遮った


灰原「あの女の記憶が戻ったら、組織の情報が手に入る…そんなこと考えてるんじゃないでしょうね?!」
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