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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第16章 〜純黒の悪夢〜



降谷「…今晩だけは、離れたくない。死ぬつもりは毛頭ないが、それでもせめて不安を取り除けるなら…。いいか?」


応えなんてなんて、椎奈には考えるまでもない。
椎奈は返事の代わりに自ら降谷に口付けた。
そして2人はもつれるように玄関を離れ、ベッドルームに向かった───


───第三者side終了









翌朝。チリリリリッ!と鳴り響く目覚ましで私はハッと目を覚ました。見やると目覚ましは携帯のアラームで、それを止めるとゆっくりと気だるい体を無理やり起こす。腰がじんじんと痛むが、そこまで酷くなかった

どうやら、この時間まで寝ていたのは私だけらしい。零さんの姿がない。けれど、腰の痛みと身体のだるさと服を着ていない自分に、確かに彼は昨夜ここにいたと思わせてくれた

普通、こういう場合は女子は恥ずかしがるものだと思う。でも、不安と心配を抱きこそすれ羞恥心は無かった


椎奈「…零さんを、助けなきゃ」


私は携帯を乱雑に取ると、急いである人物に電話をかける。このままでは、女が盗んでいったものが大切な人を死に追いやってしまう。やはりそれは、結末を知ってようが知らまいが不安にさせるには十分なものだ


?『もしもし。俺だ』


数コールの後、携帯の主が出てくれた。電話越しにエンジン音がかすかに聞こえた。やはりもう動き出しているらしい。

この人しかいない。公安が盗まれたものに手一杯な以上、この人に頼るしかない。零さんは、きっと怒るんだろうけれど


椎奈「お願いします…。零さんを助けて…!!」


それでも私は、この相手に助けを乞おう。FBIのスナイパー・赤井さんに───









スタッフ「───はい、番組の撮影これで終わりでーす!」

全員「「お疲れ様です!」」


現在の私の居場所、東都水族館。

ニュース番組に使う現場リポートを生中継で放送するオファーがあり、朝一で私はここにいた。いろんなアトラクションを見て回った私は、もうヘトヘトだ

茜さんに貰ったドリンクで休憩を取っていると、不意に「あ、椎奈お姉さんだ!」と子供の声がした
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