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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第16章 〜純黒の悪夢〜



それから2台が停車した後もRX-7の追跡劇はしばらく続き、カーナビの表示通りに女は渋滞に遭ってしまった

そして、女はなんと逆走を始めたのである


降谷・椎奈「「((打ち合わせ通り…!!))」」


2人は隣を逆走して過ぎた車に口角が上がった。すぐに車をUターンさせて逆走車を追いかける。正規の方向に走ってくる車たちをギリギリで避けながら、なかなか縮まらない距離を必死に食らいついていた


その一方、獲物を構えた2人の視界に、逆走してきた女の車が見えてきた。女の方も、遠目ながらにライフルを持つ2人を視認していた


女「?! ライとスコッチ?!」


死んだはずの2人の姿に、彼女は目を見開く。しかし、彼女はすぐに不敵な笑みを浮かべ「面白い…。轢き殺してやるよ!!」と車のスピードを上げた

赤井と村田は深呼吸で落ち着かせながら、速度を上げ接近してくる車の運転手に照準を合わせてようとする。しかし、女はお見通しなのか体を横にして隠してしまった


村田「くっ…」

赤井「ならばタイヤを狙うぞ」

村田「ああ…」


2人は次に、前輪二つへ照準を合わせた。そして、すぐさま発泡。

弾丸はまっすぐそのままタイヤに直撃し、コントロールを失った。速度が190にまで達していたせいか、タイヤを両方パンクさせても治らずスリップ状態で彼らの後ろにある大型トラックに突っ込んでしまった

しかしことはこれだけでは済まない…。その衝撃でトラックと女の車が高速から落ちてしまった。そして、


ドガアァァアン!!


降谷「なっ?!」

椎奈「爆発した…!!」


RX-7の中でその光景を見た2人は、あまりに大きすぎる爆発に息を飲んだ。そして、狙撃手達の元に着くと、足早に車から降りて合流した


降谷「赤井、村田! あの女は…っ」

村田「すまない、零…。取り逃がした…!」

降谷「…っ!!」


悔しげに俯いて謝りながら結果を伝える村田。降谷は途端に顔を険しくさせた。そばにいた椎奈も、顔を青くさせてパッと降谷を見上げる


椎奈「零さん…」

降谷「ああ…。とりあえず、椎奈はこれから家に返す。報告を入れなければ」


そう言うなり降谷は椎奈の手を掴んで強引にRX-7に乗りこませた。警察のサイレンを聴きながら、車は発進したのだった
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