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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第16章 〜純黒の悪夢〜





女は警察庁を脱走すると、一般人の車を盗んで荒い運転で逃走を始めた。そして、それにぴったり張り付いて追いかける4台のスポーツカー

そしてさらに、その後ろからは降谷のRX-7がぐんぐんとスピードを上げて一般車をかわしながら近づいてくる

女はそれをバックミラーで確認すると、更にスピードを上げてそのまま高速に入った。後の5台もそれに続く


降谷「ちっ…高速か…。歩行者がいないのはありがたいが、車が多すぎる!!」


2車線あるのをいいことに女の車は間を器用に縫うように進んで行く。降谷はそれを追いながら悔しげに舌打ちしている。おそらく、他の追跡者も同じだろう

その時、RX-7が他の追跡者たちの車の隣を越す。その一瞬で、降谷はそれぞれの車の運転手とアイコンタクトを取った

その4人のメンバーは、萩原、松田、赤井、村田である。全員が小さく頷くと、前後と右を車で塞いで壁側に追いやった

すると、女はスーツの内ポケットから拳銃を取り出し、顔は前を向いたまま真横の車───松田と後ろの車の萩原に発砲した

バンッ!! バンッ!!

パリィィン!! キィイイ!!


松田「くそっ!!」

萩原「運転しながら発泡してきた?!」


弾はそれぞれ彼等の腕に命中し、そのせいで咄嗟にハンドルを右にきった。すると女はその一瞬をついて包囲網から脱出。一気に前にスピードを上げて前で走るトラックと、普通車を挟むようにして車を滑り込ませた。そして女は普通車に突進してトラックにぶつけ始める


萩原『悪い、降谷! 椎奈! もう少しだったのに…!!』

降谷「相手は拳銃を発砲した。無理もない…!」


荒っぽい運転でドアに捕まるのに必死な助手席の椎奈が持つトランシーバーから聞こえた声に、降谷が相手車に必死に食らいつきながら話した。と、次の瞬間だった


ガシャァアン!!


全員「「?!!」」


トラックと例の女の車の間で散々タックルされ続けていた目の前の車が、その衝撃で勢いよく上空に飛ばされた

6人全員が、窓からそれを見上げて目を見開く。そして、一瞬でハッと我に帰った彼らはそれぞれバラバラにハンドルをきった


ドガアアアン!!
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