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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜



椎奈「えっと、たしかここに…。あった!」


取り出したのは、自分の携帯電話だ。ロックを外し、彼女がしばらくの間携帯をいじっていると、子供達の携帯が同時に着信を知らせるの。それを見た子供たちは驚いた


椎奈「安心して? 私はきちんと全方位撮ってたの。その写真があれば塗れるでしょう?」

光彦「はい! ありがとうございます、椎奈さん!」


満面の笑みな光彦に続き、歩美と元太も口々にお礼を言った。椎奈はそれを見て満足そうに一つ頷くと、ふと隣にいる安室の異変に気付いた。模型を凝視しているのだ


椎奈「…安室さん? どうかしました?」

安室「ええ、何か見えた気がしたんです…。この模型の尺寸は合ってるんだよな…」


安室は1人でそう呟き、模型に近づいていく。椎奈はその違和感の正体を知っているため、あえて何も言わずに安室を観察する

するとコナンも模型に近づき、模型を見渡した。2人がそうすること数秒…。
安室とコナンは模型をベッドに向かい合う形で見た時、ハッと目を見張る


コナン「っ!! そうか…これがサイコロの意味!!」

安室「今までの狙撃地点を繋げると台形になる!!」

世良「ということは…。地図上で見るんじゃなく、三次元的に見なくちゃいけなかった?」


私が呟くように言うと2人は顔を見合わせ、次に地図の周りを左右に分かれて見始めた。すると、ある一点でコナンが声を上げる


コナン「ここだ!! 安室の兄ちゃん、世良の姉ちゃん! ここから見たら狙撃地点がそれぞれ同じだよ!」

世良「本当だ! じゃあ犯人はこの形を作るために狙撃場所を選んでサイコロを置いてたのか?」

椎奈「ええ。そして最後に選んだのは……ベルツリータワー」

コナン「…え?」

椎奈「今できた台形とベルツリーを入れて見て。正五角形が完成する。そしてそれサイコロの順番どおりに線で結べば?」

安室「星型…。シルバースターか!!」


3人の目が、確信を得たとばかりに色めいた。

そこまで考えると、後は簡単だった。おそらく、犯人の狙いはウォルツさんにそのシルバースターの形を見せることにある

それを瞬時に悟った3人は病室を足早に去っていった。それを見送った椎奈は、苦笑いで子供達や蘭と園子を見やった
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