【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜
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その後、コナンを連れて椎奈の家に行き手早く彼女の服を用意した安室は、コナンを探偵事務所に送り届けてから再び病院に向かった……。
静かに個室に入れば既に蘭と園子はベッド脇の椅子に座って眠っている。2人を起こさないように安室が荷物を置いてベッドに近づくと、まだ目を覚まさない椎奈の頬にそっと触れた
安室「FBIにああやって怒鳴ってしまったが、あれは僕にも言えることですね…。僕はあなたを守れなかった…。今まで危なっかしいからと叱っておきながら、情けないことですよ…」
ポツリポツリと呟く安室の声は、昼間と違ってひどく弱々しかった。心から愛おしい椎奈の頬に触れる手も、壊れ物を扱うかのように添えられていた
そうして訪れたのは、静寂な沈黙だった
時間はわずか数秒。安室にとって何十分とも思えるような沈黙の間恋しげに恋人を見つめ続けていたが、グッと耐えるように空いた手で拳を握り締めると、迷いを断ち切るようにその身を翻す
…できれば片時も離れたくはない。けれど安室には降谷零の日本警察としてこの事件を解決する義務があった。もはやFBIだの何だのと言えない。撃たれた恋人のため、自分の手で犯人を暴くためにも
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安室が向かった先は、工藤邸の近くにあるアパートのとある一室だった。住人の名前は中居努。一般人に溶け込んだ、降谷の同期の家だった。しかし中にいるのは彼だけでなく、捜査一課にいる同期3人も来ていた。
すると不意に、中居に預けられていたユキがリビングで寛いで降谷の声に耳を反応させた
降谷「なんだって?! ウォルツが消えただと?!」
松田「ああ…。それとスコット・グリーンが大阪で目撃されたらしい…」
村田「ウォルツはおそらく犯人と対決しようとしている。明日には戻ると聞いたらしいから、時間は24時間以内だ」
萩原「けど、次の場所が分からない…。まあ犯人は分かってるけど」
萩原はその言葉とともに容疑者1人の写真をみんなで囲むテーブルの上に置いた。写真の男の名はケビン吉野だ
伊達「今までの犯人の行動からして自分の姿を見せるはずがないから、スコット・グリーンは 違う。マーク・スペンサーはそもそも犯行動機が無いんだ。残るのはやっぱりケビン吉野だよな」