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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜



安室「優しいですね、蘭さんは。妹同然のあなたにそう思われているのなら、椎奈さんは幸せ者ですよ」

世良「犯人は必ず捕まえる!! 絶対だ!!」


世良、安室、コナンは、犯人逮捕に燃えていた。そんな中、蘭が複雑な表情で安室を見ていると、園子が窓辺のある物に気づいた


園子「あれ? こんなとこに花なんてあったっけ?」

蘭「ホントだ!」


カーテンに隠れるように置かれた、差出人不明の花束。蘭がそれを手に取ると、花瓶を借りて部屋に飾ることにした


蘭「あ、そうだ! コナンくんと世良さん、一旦家に帰ったら? 着替えも必要だし、休んだ方がいいよ?」

コナン「え、でも…」

蘭「椎奈お姉さんが目を覚ましたら連絡するから。ね? それと…安室さんも帰られますか? 泊まり込みで私たち来たんですけど…」

安室「そうなんですか?…では、お言葉に甘えさせてもらいます。彼女の事務所に連絡したいですし、衣類も…コナンくんだったら問題ないでしょうから。2人とも送りますよ?」

世良「僕はバイクがあるからいいよ!」

コナン「じゃあ僕は安室さんと行くよ。…でも安室さん。椎奈姉ちゃんの家分かるの?」

安室「まぁね。何度か行ったことがあるから」


蘭の気遣いで、3人とも一度家に帰ることになった。最後に礼を言って世良が先に出、コナン、安室と続いた時、蘭が安室を止めた


蘭「安室さん…」

安室「はい?」

蘭「安室さん…私にとって、椎奈お姉さんは大切な姉です。恋愛にいちいち口出しするのは変だけど…。それでも、安室さんとお姉さんがすっごく親しくしくしてるのを見て、どうしても安室さんのお姉さんに対する気持ちを聞きたくて…」

園子「蘭…」

安室「ですよね…。視線でなんとなく分かってました。蘭さん、僕は椎奈さんのことが好きです。彼女はどうか知りませんが、今回の事件を経て、改めてその気持ちを実感させられました。彼女を傷つけた犯人を、僕は許せない!」

園子・蘭「「!!」」


蘭が遠慮がちに聞くのに対し、安室はしっかりと蘭の目を見て答えてみせた。

その力強い目を見て2人が息を呑むと、潔すぎるカミングアウトに赤くなった顔を互いに見合わせた。安室はそれに苦笑いし、「ではそろそろ失礼します」と今度こそ病室を出たのだった
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