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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜



安室「これを見ても、まだ冷静でいられるのか?!」

コナン「落ち着いてよ、安室さん!!」

安室「?! コナンくん…」


コナンが安室に大きな声をあげて揉めるのを止めると、今度は辛そうに顔を伏せた。安室はそれにハッとなると目を逸らす

コナンの服に染み付いた血が、一番心を痛めているのが彼であると伝えてきたからだ。それと同時に、椎奈が身を呈して守ったコナンを傷つけたことも


安室「…すみません。つい動揺して…、FBIの方にもコナンくんにも…言いすぎました」

ジェイムズ「いや、謝るのは我々の方だ…。安室くん、君にとって彼女は大切な人なんだろう? 彼女に、そして日本の皆さんに我々は迷惑をおかけしている…。この通りだ」

全員「?!!」


FBIを代表して、ジェイムズはこの場の全員に向かって頭を下げた。それに全員が目を見開き、安室はさらに気まずそうに顔を背ける


安室「…やめてください。謝られたいわけじゃありません。僕はただ、一刻も早い犯人逮捕を望むだけです」

ジェイムズ「そうだな…。必ず逮捕すると約束しよう」


安室とFBIの揉め合いは、これでなんとか治ったのだった…









それから数時間後。

手術は無事に成功し、医師曰く命に別状はないとのことだった。そしてすぐに1人用の病室に運ばれた椎奈のもとに安室と世良とコナンがやって来る

彼女は未だ麻酔で目を覚ますことなく、静かに眠っていた


コナン「椎奈姉ちゃん…僕が無茶したせいだ…」

安室「君のせいじゃないさ。椎奈もそんなこと思ったりしない…。ところでコナンくん、ライフルを見たときに犯人の顔は見れたかい?」

コナン「ううん…。見えたのはライフルだけだったよ…」

安室「そうか…」


ベッドのそばで2人が目に見えて沈んでいた時だった。ドアが静かに開かれ、2人の女子高生が顔色を変えて現れた


安室「蘭さん、園子さん…」

蘭「!! 安室さん…。椎奈お姉さんの容態は?」

安室「命に別状はありません。今は眠っているだけですよ」

園子「よかった…!」

蘭「……でも私、許せません。椎奈お姉さんとコナンくんをこんな目に合わせた犯人を、私は許せません!」


園子が安堵の息を漏らす隣で、蘭は怒りで拳を震わせる。安室は優しく見つめた
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