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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜



松田「おう。今回も狙撃地点っぽいとこに空薬莢とサイコロが置いてあったぜ」

萩原「まぁその数字は、1じゃなく……5だったけどね?」

佐藤「カウントダウンじゃなかったの?!」


その報告に、全員が目を見開いて驚いた。みな、サイコロの数字はウォルツを殺害するためのカウントダウンだと思っていたのだ


ジェイムズ「どうやら、我々は物事を都合よく考え過ぎていたのかもしれない。家族を殺されたことよりも、ウォルツさんに恨みを持つのは何か別の理由が───」

安室「そんな情報もまだ仕入れていないんですか? FBI」


ジェイムズの言葉を遮った安室の冷めた声に、全員が安室を見る。それして息を呑んだ。普段からやんわりとした性格の彼が、怒りの炎をその目に宿していたのだから


安室「いくら本国と離れているとはいえ、情報交換にいささか時間がかかりすぎなのでは? そして情報量も少なすぎる…おかげでせっかく分かっていた共犯の存在も、証拠がないばかりに確信を持てなかった」

コナン「?! 椎奈姉ちゃん、犯人が別にいるって分かってたの?!」

安室「ああ。最初の狙撃からね…。今日、ハンターの射殺現場に行ったのもおそらく確信を得るためさ」

ジョディ「何よ…。私たちの捜査に問題があるってわけ?!」

安室「ええ、そうですよ!! あなた方の初動捜査がしっかりしていないばっかりに、連続狙撃事件なんて前代未聞の事件が日本で起きた!! 先入観だけで捜査を進め、対象は4人も殺され、小さい子供の命を危険に晒し、椎奈さんという犠牲者も出た!! 彼女は紛れもないこの国の一般人ですよ?! FBIともあろうものが、なぜ自国の事件を未然に防げない!!」


安室はこれまでにないほど怒りをあらわにし、FBIの人間に怒鳴っていた。いや、怒っても今更何もならないことは奥底では分かっているのだ。けれど、我慢ならない。それほどまでに動揺していた

そして彼は、自分の携帯にあるニュースアプリを開き彼らに画面を突きつける。その見出しは、【あの人気モデル・藤峰椎奈も被害に?! 警察の捜査に世間のブーイング止まず!!】

彼らはそれを見て、驚愕に目を見開いた


安室「これを見てください…彼女が巻き込まれたことが、もうニュースになって全国に広まっている!! おかげでいっそう世間は大混乱だ!!」
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