【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜
椎奈「シアトルの狙撃からハンターの狙撃まで、視点を変えれば全く違う意味を持つ…」
つまり、まだ殺人は終わりではない……。
それがわかるや否や、コナンくんは高木刑事に電話した。そして2人の居場所を聞き出すと、マーフィーさんが電車で浅草まで来ようとしているらしいのだ。しかも、9時発の電車に乗ったようで、浅草には11時に到着する
世良「マズイぞ! 駅のホームが見える場所が絶好のスナイプポイント!! 何たって自分の指定した席に獲物がジッと座ってるんだからな!!」
椎奈「場所は、浅草駅の近くね!!」
コナン「大変だ!!マーフィーさんが狙われる!!」
コナンくんは電話越しに次の狙撃の警戒を促すと、自らのスケボーを使い、浅草駅へと向かった。私は世良ちゃんからヘルメットを投げられ、一緒にバイクでその後を追った
すると、その途中で電車が通過する橋の反対側の橋の真ん中に1台の停車した車が見えた。明らかに怪しい。そして、遠目から窓を開けられてキランと輝くものを出しているのを見た途端、世良ちゃんにそれを伝えて方向転換してもらった
コナン「椎奈姉ちゃん! あの車に乗ってるやつがライフルを!」
椎奈「ええ! 走行中を狙う気よ! なんとかして電車通過前に妨害しないと!」
コナン「任せて!」
そう言うと、コナンくんがスピードを上げて橋の真ん中に行くとスケボーから飛び降り、ボール射出ベルトのダイヤルを回して橋に引っ掛けた。するとボールはみるみる大きく膨らんでいき、電車が見えないほどの大きさになる。
そしてコナンくんは橋の欄干に身を乗り出し、ライトを大きく振りながら「マーフィーさああん!!」と必死に呼びかけ始めた。しかし、犯人はボールにライフルのレーザー照射を当てると連射して一瞬でボールを破裂させてしまった
すると更に、レーザー照射は犯人にとって邪魔な存在に定められる……未だにライトで合図を送る、コナンくんの後頭部だった
椎奈「…っ!! 危ない、コナンくん!!」
世良「椎奈さん?!」
その瞬間、私は無意識に体を動かしていた…。
世良ちゃんの運転するバイクから飛び降り、小さな弟の体をそのまま後ろから抱きしめれば、横にずれる最中に左肩に強烈な痛みが襲ってきたのだった───