【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜
ーーー翌朝
自宅のリビングでテレビのニュースを見ながら、私は無差別殺人だと騒ぎ立てる声を聞いてソファで頭を抱えた
椎奈「(曖昧すぎる…。私の記憶が曖昧すぎて、手を打つのが遅れてしまった!!)」
降谷「椎奈…」
ユキ「にぃ…」
零さんは私の隣に座ると、「お前のせいじゃない…。記憶は曖昧なものなんだ…」と抱きしめてくれる。ユキもテーブルの上にジャンプして私のそばに来ると、何回か鳴きながら私の手を必死に舐めてくる
励ましてくれているのかもしれない。私はユキを抱えて零さんごとギュッと抱きしめた
するとその時、電話が鳴った。コナンくんの携帯からだった。私はそれを見て、目を見開くとすぐさま電話に出た。
椎奈「もしもし、コナンくん?!」
コナン【姉さん!! テレビ見たか?!】
椎奈「ええ。それにネットも見た…。無差別殺人って言葉が世間を騒がせているようね。今も安室さんと一緒に事件を一から振り返ってるの…」
コナン【安室さん?! 安室さんといるの?!】
安室「まぁね。しかし、バカなコメンテーターだ…。無差別殺人なんて日本じゃ前代未聞。混乱させることを言うなんて…」
コナン【安室さん!】
私の携帯を傾けて零さんが安室さん口調で電話に語りかけると、コナンくんが驚いたように声をあげた
安室「しかし、なぜこうなってるのか理由が知りたいんだ。教えてくれるかい?」
コナン【サイコロだよ。目は4、そして3と来て…ハンターの狙撃地点には2の目があったんだ!】
安室「なるほど…。重要な容疑者が2の目を残して射殺され、標的がわからなくなったのか…。森山さんとハンターの狙撃でわかることはあるか?」
コナン【森山さんの狙撃の時、実は世良の姉ちゃんと一緒にその人の家のそばにいたんだけど、倉庫から車を出すところを狙われてた! ハンターの件だけど、今までと違って近距離からだったんだ】
安室「近距離? どのくらいだ?」
コナン【だいたい150mくらい! あと、狙撃ミスと思われる弾痕が1発ずつあったらしいんだ。それに、ハンターの体がシルバースター受賞の時と違って随分と痩せてたって…】
安室「狙撃ミス? プロの狙撃手同士で? おまけに痩せてるって…」