【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜
森山さんが狙撃された晩、零さんを待って再び警察庁に行くことになった。そこには警察同期全員も集っていて、零さんは接待スペースに来ると拳を打ち付けた
降谷「くそっ…。まさか狙撃地点につかせた部下が重傷を負い、森山仁まで殺されるとは…!!」
椎奈「零さん…」
優秀な自分の部下が護衛対象とともに狙撃犯にやられたのだ。苛だたしげに言いたくなるのも無理はない。けれど、気持ちを切り替えなければ…
椎奈「零さん。犯行はまだ続く…、早く次の犠牲を止める手を打たないと! 」
降谷「ああ…。椎奈も、覚えていることはなるべくここで言ってくれ」
村田「そうだな。でないとおそらく、次の犯行も許してしまう…」
椎奈「もちろん」
私は零さんに頷き、目を閉じて話の順序を整理すると口を開いた
椎奈「まず、前回も今回も…そして今後の狙撃も、撃ったのは別の人物…」
全員「「?!」」
椎奈「名前までは覚えていない。でもその人物はハンターに親しく、同じSEALSの仲間だった…」
伊達「ってことはつまり、協力者がハンターの復讐を手助けしてるってことか?」
椎奈「そういうこと…。頭を撃たれて狙撃ができるのかって疑ってたみんなは正解だってわけ」
松田「なるほどな。それならMK-11の最大射程から狙撃できたのも納得だ…。しかし、あえてそんな場所を選んだのも気がかりだよな…」
萩原「ああ。そして、狙撃地点にはサイコロと空薬莢があったんだよね? ってことはあのサイコロはハンターの復讐である線を濃くするためのフェイク…。森山の狙撃地点には3が置かれていたからカウントダウンだと思わせたわけか…」
村田「順当に考えれば残る目は2と1…。何か狙撃地点に意味があれど、ジャック・ウォルツとビル・マーフィーのうちどちらかが次に狙われる…!」
椎奈「いいえ。その前に…───」
あと一人、残っているのだ。ターゲットは彼らだけではない。
しかし私はこの時、森山仁が殺されたこの晩にすでにそのターゲットが撃たれたことを思い出せないでいたのであった───
それを知るのは、森山仁とともに射殺されたというティモシー・ハンターの写真がテレビに映った時だった