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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜



目暮「すぐに京都府警、栃木県警に注意関知しよう。ティモシー・ハンターを重要参考人として緊急手配だ!」


警部の指令で、一先ず会議は終了した。
警視庁を出た私と安室さんは小五郎さんと世良ちゃんとお別れして、安室さんの愛車に乗った

しかし、なかなか発進しないのを不審がって隣を見ると、彼は顎に手を当てて事件について考え込んでいるようだった


椎奈「…零さんはこの事件、どう思う?」

降谷「ん? そうだな…ハンターが絡んでるのは話を聞く限り間違いないとして、本当にそいつがやったのかといえば不審な点がいくつかある」

椎奈「不審な点?」

降谷「ああ」


彼は私が尋ねると一つ頷き、ようやくエンジンをかけると車を発進させた。そして帰路につきながら、零さんが前を見ながら口を開く


降谷「元SEALSの狙撃兵ならば、あのロングレンジを撃てたのは納得です。ですが…頭を撃たれた人間が再び狙撃できるとは思えない。おまけに撃たれたその理由が戦場での孤立…。兵士のやることじゃない。そして後もう一つ。ウォルツとマーフィーという人物…上司と部下が同じ会社にいるのはなんか匂う…。実際、何かあるんだろう? 椎奈さん」

椎奈「ビンゴです。流石、零さん」


次々に怪しい点を挙げていく彼は、すぐに犯人に気づきそうなほど鋭い部分をついていた。首席の公安のエリート様の頭脳は計り知れない


椎奈「では、森山仁さんについて調べてください」

降谷「森山仁を? 彼は行方が分からないし、手を打つなら次狙われるのは日本にいる残り2人が有力なんじゃ…。?! まさか…!」

椎奈「はい。彼は今日本の…この近くに住んでいるんです」


行方不明の人物の名を出したことに首を傾げかけた降谷さんは、日本に住んでいると知ると目を見開いてチラリと私を見た


降谷「なっ…?! 日本に住んでるだって?!」

椎奈「ええ。でも会議で迂闊なことは言えなかった。知らない展開になったらなすすべがないし…私たちが陰で動くしかなさそう…」

降谷「なるほどな。じゃあお前の指示通りに森山仁を調べるよう村田たちにも手配しておく。俺の日本で狙撃事件なんて、いい度胸した犯人だまったく!」


ハンドルを強く握って憤慨する零さんに、私は苦笑いした
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