【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜
安室さんがそう言ってFBIのメンバーに視線を向けると、彼らもそれに頷いた
すると、白鳥警部が話の切れ目を見計らって立ち上がる
白鳥「狙撃ですが、狙撃地点と思われる場所に妙なものが発見されました」
その報告に伴い、千葉刑事がホワイトボードのとこまで行って写真を貼った
千葉「ベルツリー側の窓拭き用レールスペースに、サイコロと長さ51mの空薬莢が置いてありました。薬莢に関しては、犯行に使われた7.62m弾と口径が一緒です」
ジェイムズ「それはハンターの愛用していたMK-11のNATO弾とも一致しますな」
千葉「では、やはり…」
白鳥「サイコロはシアトルの狙撃地点にも置かれていたんでしょうか?」
キャメル「いえ。そのようなものがあったとは聞いていませんが、ハンターとサイコロには繋がりがあります。ハンターはダイスゲームが好きで、左腕にサイコロのタトゥーを入れているそうです」
繋がりは薄いが、メッセージとして置かれている可能性があると考えられた。
さらに、今回の事件がハンターのものであると考えられる理由は被害者にある。今回殺された藤浪宏明こそが7年前に日本の不良物件を売りつけ破産に追い込んだ人物なのだ
狙撃の後にベルツリーを出たコナンを連れて帰ってきた世良ちゃんは彼を尾行していたらしく、友人の親戚の結婚のため身辺調査を行なっていたが、どうやら破綻して正解のようだ
椎奈「…そういえば、今の話だと犯行はこれで終わりそうにないですよね?」
ジョディ「ええ。我々は少なくとも後3人は殺すつもりだと考えています」
その言葉に、全員の顔が険しくなった。
狙われる可能性のある人物は、ジャック・ウォルツ、45歳。ハンターの交戦規定違反を告発した元陸軍大尉で、現在はサンディエゴで軍専用の会社の社長をしている。
次にビル・マーフィー、35歳。ウォルツの部下でハンターの交戦規定違反の証人になった元陸軍三等軍曹。現在はウォルツの会社の秘書。
3人目は森山等。妹の自殺の原因となった婚約破棄の相手で4年前からシアトルの商社マンだったが、現在は消息不明。
おまけにウォルツは家族とともに京都へ、マーフィーは日光に滞在しているらしいのだ