【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜
佐藤「剥奪、ですか?」
私たち一般市民側と反対に座る捜査一課側で、佐藤さんが質問した。その隣に座るお兄さんたちは鋭い目でホワイトボードを見つめる
ジョディ「ええ。陸軍士官から武器を持たない民間人を射殺したという訴えがあったんです。もちろん、ハンターは否定。しかし称号は剥奪され、ハンターはこの一件で戦場の英雄から一転。疑惑の英雄と呼ばれてしまいます…。そしてこの件が影響してか、戦場に復帰したハンターはいつもの冷静さを失い戦場に孤立、敵の銃弾を頭に受けてしまったんです」
安室「(! 敵の銃弾を頭に?)」
隣で、安室さんがわずかに反応した。向かいに座るお兄さんたちも、一瞬目を細める
松田「…それでハンターは?」
キャメル「幸い手術は成功しましたが、これを機に除隊。すぐに帰国しましたが、彼の不幸はこれで終わりませんでした…」
投資失敗による破産、婚約破棄による妹の自殺、薬物多量摂取による妻の死など、ハンターは名誉と財産、家族までも立て続けに失ったらしい…
ジョディ「それから6年間、ハンターの行方はまったくわからなくなっていました。…3週間前のことです。シアトルでブライアン・ウッズという記者が何者かに射殺され、死亡するという事件が起こりました。警察がその被害者を調べていると、疑惑の英雄という掲載記事でハンターとその妻を執拗に取材し、2人をノイローゼに追い込んだ人物だと判明したんです。これにより、容疑者となったハンターを警察とFBIが捜査した結果、2週間前に日本に入国していることが分かったんです」
そこで、FBIの本部は表向きであれど休暇来日しているジョディさんたちに、ハンターの身柄確保を命じたというのだ
それに全員が納得し、今に至る経緯を悟った
ジェイムズ「ところで、その後のハンターの行方は?」
目暮「現在も湾内を捜索していますが、これと言った手がかりは…」
安室「多分それは無理もないかと…」
安室さんが初めて言葉を放つと、全員の目が刺さった
安室「ネイビーシールズのSEALSは、陸・海・空の頭文字をそれぞれとったもので、中でも泳ぎが得意なんです。ライフル狙撃も同様にと聞いたことがありますよ」