【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜
椎奈「あ、安室さん…」
安室「…!」
安室は、自身が上になって庇っている椎奈の震えた声と服を掴まれる感覚に顔を上げた
椎奈「さっき、チラッとだけど…ビルの上光ってて…。多分、ライフルだと思う…」
安室「!! 本当ですか?! なら今すぐ…」
椎奈「大丈夫…。コナンくんとあの子が行ってるから…」
安室「コナンくんが?! それにあの子?」
安室がそう聞けば、椎奈はコクリと頷いた。そして、即死したであろう男の遺体に目をやり、唇を噛み締めた
椎奈「(ここに来るってなった時に、すでに私が気づいていれば…っ!!)」
安室「…後悔しても仕方がない。犯人を捕まえることに尽力するんだ、椎奈」
椎奈「?!」
耳元で降谷として椎奈に語りかけると、彼女はバッと顔を上げた。そして瞳が潤みだし涙を堪えるようにギュッと目を閉じながら、椎奈は安室にしがみついて何度も頷いた
安室はそんな彼女の頭を落ち着かせるように撫でてやりながら、鋭い眼差しで狙撃方向を見ていた
ーーー第三者side終了
*
そして夕方。狙撃事件の直後にタワーから出て犯人を追ったコナンくんの情報のおかげで日本警察と、独自に動いていたらしいFBIによって一時的に犯人を追い詰めたが、確保には至らなかった
そこで、警視庁の会議室で会議が開かれ、FBI捜査官の事件に関する情報提供が行われた
ジェイムズ「まずはこちらをご覧ください」
ホワイトボードに写真が貼られ、サイドにはジョディとキャメルが控えている。彼らの上司のジェイムズ・ブラックが写真を見ながら説明を始めた
ジェイムズ「我々の入手した写真とあの狙撃技術から犯人はこの人物と思われます」
ジェイムズがそう言って示したのは、外国人男性。
ティモシー・ハンター、37歳。元海軍特殊部隊SEALSの狙撃兵。
かなり優秀な兵士で、戦場の英雄とも言われ男らしい
小五郎「その英雄がどうして?」
キャメル「原因として考えられるのは、このシルバースターです」
ジョディ「敵対する武装組織との交戦において、勇敢さを示した兵士に授与される、名誉ある勲章です」
ハンターはそれを2005年に受賞したが、交戦規定違反で剥奪された