【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第14章 〜異次元の狙撃手(スナイパー)〜
しかし、小五郎さんの身をしっかり案じる者はおらず、全員の目はすぐさまベルツリーから見える絶景に移された
安室と椎奈は2人並んでその景色を楽しむ
椎奈「ねぇ安室さん! あの小さな建物はなんですか?」
安室「あぁ、あれは浅草スカイコートですよ。まだ完成してはいないようですが…鈴木財閥のものではないらしいですし、ベルツリーの高さに到達させるのは難しいですかね」
園子「さっすが安室さん! 分かってるぅ!!」
気分を良くした園子は、高笑いした
歩美「ねぇねぇ、あの川見て! 橋がいっぱいかかってるよ!」
コナン「あぁ。隅田川だな! 」
青いのが鎌形橋。赤いのが吾妻橋。その横には、なんと東都ベルツリーラインまで見えた
椎奈「なんかこうして見てると、ミニチュア模型みたい…」
安室「ええ。視点を変えるだけでこうも違って見えるとは…」
子供たちが何やら宿題について話す中、2人はそれぞれ感嘆していた。するとその時、英語が耳に流れてきた
若男「There! The yellow building! 」
女性「Oh, wow! It's amazing! Oh, I see it. What a lovely building.」
男「This building was built 30 yers ago. And now, with the completion of the Bell Tree Tower, the view along is worth 4 stars.」
初老の日本人男性が、何やら外国人夫婦に物件紹介をしている。安室とコナンはそれを聞いて呆れた
2人「「(築30年は古すぎだろ…)」」
椎奈「…! あれ…?」
その時、椎奈はある建物の屋上の一箇所が一瞬きらりと輝くのを見た。その正体が何か、目を凝らして見ようとすると同時に、窓ガラスがパリンッ!と割れる音がした
そして、例の物件を売りつけていた男が射殺されて後ろ向きに倒れるのを見た蘭の悲鳴がフロア中に響き渡る
その瞬間、コナンは灰原を、安室は椎奈を抱きしめて地面に伏せると叫んだ
「「狙撃だ!! みんな伏せろ!!」」
それを機に、ベルツリー内はパニックを起こした