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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第13章 〜緋色編(交錯・帰還・真相)〜



赤井「ああ。あの坊やの策のおかげだ」


村田も萩原も、ぐったりした様子の椎奈から目を離さずに会話を繰り広げている。「へぇ〜最近の子はすごいなぁ」なんてどちらかが言うが、決してそんなことを思っている風な感じはない

すると、椎奈にずっとついていた降谷が彼女と一言ずつ交わし合うと車の方に一緒に歩き出す。赤井が降谷を呼び止めれば、彼はまた不機嫌そうに振り返った


降谷「俺たちは今から帰る。椎奈が車酔いしたらしいからな…。お前たちもとっととこの場から消えろ。ついでに本国に帰れ」

赤井「悪いが最後のそれは無理な話だ。だがどうだ? FBIと公安、我々で手を組むというのは」

村田「へぇ…面白いことを言うな、赤井は」

赤井「我々が組めば組織の壊滅も近い。お前たちの希望通りに早くこの国を出ていける。…どうだ?」


訝しげな降谷と目を細める村田に対し、赤井は表情を変えずに淡々と協力を持ちかける。すると公安2人が顔を見合わせて目だけで会話すると、また降谷はさっさと赤井に背を向けて椎奈と愛車に歩いていく

「考えておく…」という言葉を残して───


ーーー第三者side終了






ーーー翌日

この日も探偵事務所下の喫茶ポアロでバイトをしている零さんに会おうと、ユキを連れて会いに来た


安室「いらっしゃいませ! 椎奈さん何にします?」

椎奈「ミルクティーお願いします」

安室「かしこまりました。ユキは外ですよね、お水あげておきます」

椎奈「ありがとうございます!」


店内に入ると客はおらず、零さんはニコニコと安室透として駆け寄ってくれた。注文をするとすぐに取り掛かってくれるので、私はカウンター席でミルクティーを入れる彼を観察する


椎奈「(…こうして見てると、何も知らなかったらただの店員にしか見えないな)」

安室「…そういえば椎奈さん。車酔いは大丈夫です?」

椎奈「帰って寝たら大丈夫になりました。でもおかしいですよね? 『安室さん』あの場にいました?」

安室「おや、こんな時くらいいいじゃないですか」


紅茶を作りながら喋りかけてくれる安室さんに、気を緩めていいのと伏せて問えば、彼は笑いながら大丈夫だと伏せて答えてくれる
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