【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第12章 〜緋色編(序章・追求)〜
ジョディ「その丸は答えが間違ってるからよく見直して見なさいって言う意味。まぁ不正解に丸をつけるのは先生にもよるけど…。…!!まさか、下に隠れているのがアメリカ帰りの夏子が採点した答案用紙で、上に見えるのは日本人である犯人が採点した答案用紙ってわけ?!」
解説中に感づいた様子のジョディさんに、安室さんが相槌をうつ
安室「それに上になってる答案用紙の丸は、かなり歪で解答欄からはみ出ていると思いませんか?」
目暮「あ、ああ…。だがなんで?」
松田「考えられるのは、犯人が不器用だったか赤いペンで赤い何かを隠そうとしたか…」
ジョディ「!! け、血痕…」
キャメル「そうか!! ここで犯人が彼女を殴った時、まだ採点していない答案用紙に彼女の血が飛び散り、それをごまかすために赤いペンで血をなぞるようにして採点したから丸が歪だったわけか!」
椎奈「ええ。でも問題は、誰がやったのか…」
私たちの視線が、容疑者たちに向いた
目暮「それで、安室くん。犯人は分かっているのかね?」
安室「もちろん。楽勝だよね? コナンくん、ユキ」
コナン「う、うん…」
椎奈「だから安室さん。ユキは…」
ユキ「にゃあ!」
猫には無理だ、そう言おうとした矢先、ユキは鳴き声をあげると前足を片方ずつ使って空中で腕をクルクルさせた
右、左、右、左…とただ腕を動かすだけ。しかし、犯人がわかる者にはその意味が十分わかる
椎奈「ユキ…気づいてたの…?」
安室「写真を見ていた時も、夢中で動かしてましたよ。分かりにくかったですがね」
ユキ「にゃあ!」
目暮「おいおい…どういうことかね? 猫が腕を動かしてるだけじゃないか」
コナン「ユキは花丸のことを言いたいんだよ」
高木・目暮「「は、花丸?!」」
椎奈「ええ。渋谷さんと犯人の花丸を比べてください。渦巻きの書き方が違います」
私のいう通りに写真を見た彼らは、「ホントだ!!」と声をあげた。普通は時計回りに書くのだか、犯人は逆になっていた
コナン「ってことはさぁ! 犯人はハンカチを右手で持って汗を拭いてた菅本先生でも、キャメルさんのハンカチを右手で受け取った植野さんでもなくて……」