【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第12章 〜緋色編(序章・追求)〜
彼が謎解きのためみんなのところに戻った後も、コナンくんと私は動かなかった。ユキに至っては、初めて体感したバーボンに、体を震わせている
コナン「…姉さんは、誤解だと思うか?」
椎奈「…え?」
コナン「事件を瞬時に見抜くあの洞察力…、ベルツリー急行で灰原を消そうとしなかったあの行動…、ゼロという単語に反応したあの態度…。確信を持ったのは、FBI捜査官に言ったあの言葉…」
椎奈「『出ていってくれませんかねぇ。僕の日本から』ってやつね…。『ゼロ』っていうのは、存在しない組織であれと付けられたコードネーム…。公安の俗称」
コナン「ああ。奴が公安のスパイならこっちの事情を話せば最悪の事態は避けられると思ってたけど…。そうじゃないのなら…」
それきり、コナンくんは黙ってしまった。怖い顔で俯き考え込んでしまった彼を、チラリと安室さんが見る
その目が私を捉えた瞬間、潜入捜査官としての彼の覚悟が見えた私は、たとえ今だけでもなんだか悲しくなってしまった
*
それからしばらくして。写真の謎解きを始めたみんなのところに戻ると、なぜかまだ事件は解決していなかった
写真を見せていた安室さんは降参だという言葉を聞き、ヒントを出していた
安室「ちゃんと見てくださいよ!一番上に見えている答案用紙の答えと、その下に隠れている答えを」
そう言ったで、写真を指でさす安室さんの隣に来るとユキはジッと彼を見上げ、私は写真を見ていた
安室「例えばこの【4+5】。答えは同じ9なのに上のは丸で下はペケ。それに一番下の子の答案用紙は全部ペケなのに100点満点の花丸!変だと思いませんか?」
目暮「た、たしかに…」
目暮警部は安室さんに言われて写真をじっくりと見た。その間にコナンくんはジョディさんを呼び、何やら話していた
そして、安室さんはわざとジョディさんの前を呼ぶ。かなり仲が悪い
安室「日本は正解には丸、不正解にはペケを付けますが…アメリカでは正解にはペケを付けるんですよ」
目暮・高木「「え?!」」
安室「合ってますよね? ジョディ捜査官?」
ジョディ「ええ。でもそれはペケじゃなくチェックマーク。チェックシートだと日本でも正解にはチェックを入れるでしょう? あれと同じよ」
高木「でも、なんでは正解に丸を?」