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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第12章 〜緋色編(序章・追求)〜



私たち姉弟だけなら、まだ分かる。私は前世の知識があるし、コナンくんには新一としての頭脳がある。けれど、なぜユキまで。

私たちは安室さんを振り返った


コナン「…え? なんのこと?」

椎奈「安室さん、ユキはありえませんって…」

安室「いえ、写真を見た後ずっとガン見してたんですよ。犯人のことを」

ユキ「にゃあ〜」


まるで肯定するかのような鳴き声をあげた


目暮「じゃあ分かったのかね?!」

安室「ええ。だいたいは…。しかし、ようやく謎が解けましたよ。ずっと疑問だったんです。なぜ彼女は探偵の僕にストーカーの依頼をして来たのか…。FBIのご友人がいるっていうのに…」

ジョディ「ちょっと、どういう意味よ!!私が頼りなかったっていうわけ?!」

椎奈「(またか…)」


またまた始まった喧嘩の売り買いに、私はげっそりした。しかし、私の代わりにキャメルさんが仲裁に入ってくれた


キャメル「た、たのみ辛かったんじゃないんですか? 我々は観光で来日しているわけですし…」

安室「なるほど、観光ですか…。ビザがないならそろそろ滞在日数が限界にきてるんじゃないですか? 本当にただ観光をしにきたのなら、仕事のために出て言ってくれませんかねえ───僕の日本から」

椎奈「(…あ、止めるの忘れた)」


げっそりしていて、正体を暴かれるキーワード封じを考えていなかった。けれど原作通りなのでそこまで落ち込んでいない

すると、隣にいたコナンくんが私の名前を呼んで手を引っ張り、安室さんのそばに行く


コナン「ねぇ、ゼロ…」

安室「ん?」

コナン「安室の兄ちゃん、ちょっと…」


コナンくんは彼の手も引っ張ると、強制的に職員室の窓際まで移動した。そして、私と安室さんが屈むと、コナンくんは小声で話し出す


コナン「…ねぇ、安室の兄ちゃんってさ…敵、だよね? 悪い奴らの」


すると、安室さんとコナンくんは互いを見合い、少しの間沈黙が流れた


安室「…ゼロ」

コナン「…!」

安室「僕の子供の頃のあだ名は、本当にそうだったんだ。…君たちは少々僕の事を…誤解しているようだ」

コナン「(!! 誤解…?)」

椎奈「…っ」


彼の本当の正体を知る私でさえ、バーボンである彼の表情には身体がこわばった
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