【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第12章 〜緋色編(序章・追求)〜
冷や汗を流して、頑張って言い訳したり私の怒りをやんわり収めようとする彼らを、バッサリと切り捨てていった私。
今ので全て言い切った私は大きくため息をつくと「いい歳した大人が揃いも揃って協力体制も取れないなんて。まったく…」と呆れて見せた
そして、陣平お兄さんの腕の中で驚いてそわそわしているユキを抱きかかえて「驚かせてごめんね〜」と撫でまくりつつ、キッと彼らをにらんだ
それを見ていた日本警察同期一同とFBIは気まずそうに顔を見合わせ、安室さんがわざと咳払いして雰囲気を変えた
安室「えっと、とりあえず僕にも教えてくれませんか? 事件のことを漏らさずにね…」
コナンくんが、そんな彼を睨みつけるように見つめていた
そして、改めて事情聴取を行うことになった私たちは菅本さんにまたし話を聞き始めた
菅本「さっきも言いましたけど、自分はほんとに兄体育用具室で用具の整理を8時半までやっていたんです!! もう夜も遅いので、一緒に帰ろうと思いこの職員室に渋谷先生を誘いに来たんですがいらっしゃらなくて…」
伊達「渋谷さんと一緒に帰る約束をしてたんですか?」
菅本「いえ…。夜道を帰るのに男の自分がいた方が心強いかと思って…」
安室「そういえばあなた、以前渋谷先生に告白して振られたことがあるそうですが…」
全員「「!!」」
全員の視線が、彼に強く突き刺さった。それに明らかに動揺した菅本さんは誰に聞いたのかと焦っていた。安室さんはストーカーの被害で調査にここに来た時、他の教師から聞いたらしいのだが…
安室「だからあなたは要注意人物だとマークしてましたよ?」
ジョディ「まさか、夏子のストーカーってあなただったわけ?!」
菅本「逆です、逆!! 自分は彼女を良からぬ輩から守っていた方で…」
ジョディ「守ってた?」
慌てた様子の菅本さんにジト目で聞き返すジョディさん。すると、彼は頬を緩めて話し始めた
菅本「彼女が無事に家にたどり着くまでほとんど毎日護衛してたというか…。まぁ、護衛って言っても彼女に気づかれないように後をつけて、じっと見守ってるだけなんですが、たまにこっちの気配に気づいてキョロキョロする姿がなんとも愛らしくて…。守ってあげなきゃって痛感するというか…」
ジョディ「それをストーカーっていうのよ!!」