【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第12章 〜緋色編(序章・追求)〜
目暮「ええ?! じゃあ何かね?! 渋谷夏子さんの一件を通報して来たのは君だったのか?!」
安室「ええ。彼女にはストーカーの調査とともに審判敬語も頼まれていましたので…。いつものように近くの公園を通って帰宅するのを見届けようと思っていたんですが、まさか公園の階段を転がり落ちてくるとは…」
萩原「たしか通報では、誰かが突き落としたって言ってたよね」
目暮「み、見たのかね?! 犯人を!!」
研二お兄さんの話を聞いて、安室さんに詰早く教えてくれた言わんばかりに詰め寄る目暮警部。安室さんはしっかりと頷いた
安室「ええ。見ましたよ。階段に佇んで渋谷さんを見下ろしている、犯人のシルエットはね…。残念ながら見たのは車の中でしたし、すぐに走り去ってしまったので、顔まではちょっと…」
松田「チッ…シルエットだけか…」
陣平お兄さんがみんなに聞こえる舌打ちをし、航お兄さんに「まぁまぁ」と抑えられながら安室さんの腕にいるユキを渡していた
すると受け取った陣平お兄さんは猫を撫でると癒されるのか、怒りは収まり無言で撫でくりまわしている。なんか可愛い。
安室「そのあと、階段の上の方から車の発信音が聞こえたので、おそらく気絶した彼女を車に乗せ、公園内の階段のそばにある駐車スペースまで運び、人目がないのを確認して階段から突き落としたってところでしょうか…。多分、階段下に止めていた僕の車は、木に隠れて犯人からは見えなかったんでしょう…」
目暮「しかし、通報したあと我々が到着するまでなんで現場で待っていなかったんだね? そうしていれば、捜査はもっとスムーズに…」
安室「すみません。車に別のクライアントを乗せていましてね…。その方が関わりたくないというもので…」
肩をすくめ申し訳なさげに言った安室さんに、彼の状況を知る同期3人は突っかかることをしない。しかし、被害者の友人のジョディさんが突っかかった
ジョディ「じゃああなたは、重体の夏子を路上に置き去りにしたわけ?!」
安室「もちろん、救急車が到着したのを確認してから立ち去りましたけど、それが何か?」
椎奈「ま、まぁ警察と救急車を呼んだだけでもよかったと思いますよ?! 探偵にもクライアントとの事情があるし…。でも安室さんも、友人が重体になったジョディさんにそういう言い方は良くないかと…」