【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第12章 〜緋色編(序章・追求)〜
神笠「じゃあ見せてやろうか?娘の答案用事を。その上、妙な探偵まで雇いやがって…」
目暮「妙な探偵?」
神笠「ああ! 直接家に怒鳴り込んでやろうと思って後をつけてったら、いきなり胸ぐらを掴まれたんだよ!」
「…仕方ありませんよ」
全員「「!!」」
いきなり聞こえた第三者の声に、その場の全員が驚いた。私以外の、全員が。
するとユキはピクリと耳を震わせ、私の腕からするりと抜けだすと、床に着地して神笠さんたちの間を通り、現れた人間にジャンプして突進した
ユキをキャッチしたのは、恋人でもあるあの探偵だった…
?「……僕は彼女から、ストーカー被害の依頼を受けていたんですから」
コナン「(バーボン、だと…?!)」
?「遅くなって申し訳ありません、警部さん」
安室さんの登場に、コナンくんの顔が驚愕と恐怖の色に染まった。今度はなんのために接近したのか、と警戒しているんだろう
それに気づいているのか否か、安室さんが続いて視線をよこしたのはFBI2人だった
椎奈「(あ、これはマズイか…?)」
安室「…で? そこの英語の先生かなにかで?」
2人「「……」」
にこやかな安室さんに対して、FBIの方は警戒心と嫌悪感が丸出しだった。険悪なムードの中、研二お兄さんも「なんかよく事件に遭遇してくれるFBIの人で、今日も今日とて協力してもらってるんだよね〜」と、のんびりしてるのにピリピリした空気を発していた
気づけば同期のみんながピリピリしている。FBI、と聞いた安室さんは目の色を変えた
安室「ホォー。FBI、ですか…」
コナン「……」
安室「アメリカ連邦捜査局ってやつですね。よく映画やテレビドラマでお見かけしますよ…手柄欲しさに事件現場に出張って来てドヤ顔で操作を引っ掻きまわし地元警察に煙たがられて視聴者をイラつかせる捜査官…」
キャメル「なにぃ…!」
安室「あぁ、べつにあなた方のことを言ってるんじゃないですよ? たまたま僕が見たのがそういうストーリーだっただけですから…」
安室さん…いや、今は零さんである彼の挑発に乗り苛立ちを露わにするキャメルさんに、ニコニコと弁解する安室さん
そして彼はまた目暮警部に何か話しているようで、警部は驚いていた