【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第12章 〜緋色編(序章・追求)〜
ーーー翌日
小学生が勉強を終え、家に帰るような時刻のことである。
イヤホンで好きな音楽を聴きながら甘えてくるユキを抱えて杯戸公園の中を歩いていた
そして中を色々と歩き回り公園から出ようと階段に来た時、私は階段下にある人物たちを見て「えっ」とサングラスの下で眼を見開く
すると、下にいる人たちも気配で私に気づいたのか、私を見て驚いていた
萩原「あれま、椎奈ちゃんじゃないか!」
伊達「お前…ここも散歩コースなのか?」
椎奈「まぁね。…というか、こんなに刑事が揃ってるって嫌な予感しかないんだけど…」
階段を降りながら苦笑いを浮かべてそう言えば、彼らも困った顔で頭を掻いていた。刑事は、研二お兄さんと航お兄さんと陣平お兄さん、目暮警部の4人だった
そして、FBIのキャメル捜査官もいる。キャメルさんの背後に目をやって地面を赤くする何かを見た私は、顔を険しくさせた
椎奈「…それで、今回は一体何が?」
萩原「いや、実はさぁ…」
私に説明しようと彼が口を開いた時だった。なんと高級外車が、こちらの歩道の路肩に駐車された
すぐに運転席側のドアが開き、コナンくんとFBIのジョディ捜査官がこちらに駆け寄ってくる。私を見て目を見開いたかと思えば睨みつけ、キャメルさんがいることにも驚いているようだ
少し態度にいらっときたけど、それより何故なのか不思議でならなかった
椎奈「(なんで私、睨まれなきゃいけないの…?)」
ジョディ「キャメル! なんであなたがここにいるのよ?!」
キャメル「昨夜、友人に電話した携帯私のだったでしょう? ジョディさんの携帯、電池切れでしたから…。それで警察から私のところに連絡があったんです」
松田「通話履歴が、通報の1時間前だったのさ」
ジョディ「?! 1時間前って…。夏子が落ちたの今日じゃないの?!」
どうやら、事件があったのは昨夜のことらしい。犯行時刻は9時ごろだそうだ。所持品の中に携帯も財布も無かったため昼過ぎまで分からなかったが、先生だと分かっていたためその線で調査したらしい。
そして被害者が渋谷夏子さん。小学校教師であると判明したのだ
萩原「その後、公園内に携帯が捨てられてるのを発見してあんたに連絡を回したんだよ」
ジョディ「それで、夏子の容態は?!」