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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第12章 〜緋色編(序章・追求)〜



ーーー第三者side

バーボンである降谷零が、杯戸中央病院で楠田陸道について聞いていたあの日から数日がたったとある満月の晩

杯戸公園の側には白のRX-7が路肩に止まっていた。車内にはその持ち主である安室透と、プラチナブロンドが夜でも映える女性・ベルモットがいた


ベルモット「…で? ここで誰を待ってるわけ?」

バーボン「渋谷夏子、28歳、小学校教師。」

ベルモット「誰よ、それ」

バーボン「僕の依頼人であり、なおかつ僕が探し求めている最後のピースを埋める手助けをしてくれそうな人物ですよ」


バーボンがそう言うと、ベルモットは聞き飽きたのか呆れた様子を露わに「だから何なのよ、そのピースって…」と言うと、バーボンは困った笑みを浮かべただけだった


ドサドサッ!


すると、不意に何かが落ちたような音がした。「誰かが階段から…」と落ち着いた様子で言うベルモットに、バーボンは運転席から助手席の窓の外を見上げてハッとなった

雲が月の光を遮っているせいでよくわからないが、階段の上に何者かがいることを目撃したからだ

今すぐ確認したい。だが一緒にいる女の前でそうすることなど今の自分には出来ず、この暗さではそもそも確認が難しい。

ゆっくりと動く雲が月の姿を見せた。その光で明るくなったのを見てバーボンは車から降り、階段から落ちた人物を見に来た。ベルモットもそれを追うように助手席を降りると、バーボンの隣に来た


ベルモット「ちょっと、行くわよ。こんなところで人目をひくわけには…」


ベルモットは眼前に横たわる血まみれの人物を見て、ほんの少し驚いた。その横で、バーボンは冷ややかな笑みでその人物を見下ろした


バーボン「…どうやら、パズルは完成しそうですよ…」


彼らの足元に横たわる人物は、先ほどまで彼らが話していた渋谷夏子と言う女性だった


ーーー第三者side終了
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