【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第11章 〜ギスギスしたお茶会〜
小五郎「ま、トイレの排水管の中やコンビニまでの道を調べれば、何か出てくるんじゃないっスか?」
話が進むにつれ、間違った方に向かおうとしている。
このままではいけない。
そう判断した私は、口を挟ませてもらった
椎奈「…でも、度胸がある人ですよね」
女性3人「「え?」」
椎奈「もし私が犯人なら、毒を入れた容器なんて外に持ち出したりしませんよ。自分がいない間にカップを拭かれたり、カップの位置やお茶の種類を変えられたら、どれが毒を塗ったカップかわからなくなってしまいます」
小五郎「た、たしかに…」
高木「じゃあ犯人はいつ、どうやって毒を…。そして、その毒の入った容器はどこに行ってしまったんでしょう…」
目暮「うーむ…。これはまたこの病室を調べ直すしか…」
そう言って、目暮警部は再び思案し始めた。しかしその時、下からコナンくんが「その必要はないよ」と声をかけてきた
コナン「だって一人いるじゃない。堂々とカップに毒がぬれて、そのカップから一度も離れなかった人! だよね、椎奈姉ちゃんと…ゼロの兄ちゃん?」
蘭「ゼロの兄ちゃん?」
コナンくんがそう呼んで安室さんを見上げると、コナンくんを迎えにきてそのまま同行する蘭ちゃんが呼び方に疑問を持った。そして幼少期のあだ名だと教えてやった
その一方で、指名された安室さんはコナンくんをじっと見ていたところを小五郎さんに声をかけられた
小五郎「…で、どうなんだ。お前も分かったのか?」
安室「え、ええ…。今のコナンくんのヒントでなんとなく…」
すでに分かっていたくせに。私は心の中でそうつっこんだ。
そして、安室さんの推理ショーが始まった
安室「その人物は事前に毒を塗ることも、容器を捨てることもでき、犯行当時この病室から一歩も外に出ることなく毒を塗った自分のカップを被害者のカップとすり替えるチャンスを虎視眈々と狙っていた人物……。それはあなたしかいませんよね?───高坂樹里さん」
全員「「?!!」」
私とコナンくんと安室さん以外の全員の視線が、目を見開き動揺している高坂さんに向く中、小さな探偵はニヤリと笑っていた