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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第11章 〜ギスギスしたお茶会〜



その推理が信じられない同級生2人は、反論を始めた


八方「ちょっと待ってよ! 最初から自分のカップに毒を塗ってたって…、樹里はずっとそのカップでハーブティーを飲んでたのよ?!」

安室「忘れたんですか? 毒が付いていたのは、カップを左手で飲んだ時の飲み口。カップを左手で取らないように気をつければ、毒を口にすることはありません」

高木「…じゃあ毒はいつから?」

安室「おそらく、入院さん前から持ち込んでおいたんでしょう。被害者が見舞いに来る当日に自分のカップに毒を塗り、その容器は部屋の外のどこかに捨てたんです。…ですよね?」

高坂「!!」


動揺して声が聞こえていなかったのか、声をかけられると彼女はビクリと震えた

それを見逃さず見ていた私は、いつの間にかそばに来て自分の服を引っ張るコナンくんを見下ろし、彼が持っているものを見ていたずらっ子の笑みを浮かべた


別府「あんたこそ忘れてるんじゃないの?! 樹里が飲んでいたのは青いハーブティーで、怜奈が飲んでいたのは赤いハーブティーってことを! いくらレモンが浮いてるからって、間違えるわけないじゃない!」

安室「そう。そのレモンこそがトリックの肝だったんですよ」

目暮「肝?」

安室「ええ、実は───」

コナン「あ、本当に青だ!」

椎奈「青だねー」


安室さんの声を遮って、コナンくんと私が不意に声をあげた

私の片手にはお湯の入った水筒本体、もう片方にはティーバッグを入れた水筒の蓋を持っていた。そしてお湯を注ぐことで青色の紅茶が出来、声をあげたのだ

ちなみに、お湯も水筒も、そして床に置いているレモンも病院の人から貰った。

そして出来たバタフライティーに「不思議な色だねー」と思ってもないことを言いながら、その色を楽しむことなくコナンくんがレモンを浮かべる。すると、隣のコナンくんが大げさに、猫を被って驚いた子供の声をあげたのだ


コナン「あれれー? おっかしいぞ〜?!」

全員「?」

コナン「このお茶、青いお茶だったのにレモンを入れたら赤くなってるよ?!」


コナンくんがそう言うと、目暮警部と高木刑事と小五郎さんが私たちのところへ来てカップを除く。

お茶の色は確かに、青から赤に変わっている。ハイビスカスティーと瓜二つだった。その変化を見た高木刑事は「化学の実験みたいだ…」と呟いた
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