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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第11章 〜ギスギスしたお茶会〜





事情聴取が終わり、私たちは一旦部屋を出て廊下を歩いていた。すると、薬物を入れたとされる容器や袋を探していた高木刑事がやってきて、それは見つからなかったと報告を受ける

さらには床にこぼれたハーブティーからも毒物が検出されなかったらしい。ではどこに…となったところで、蘭ちゃんがコナンくんの回収に来た


蘭「ダメって言ったでしょ?! 勝手にうろちょろしちゃ!」

コナン「だって…」

安室「!!」


蘭ちゃんがコナンを屈んで叱っている様子を、安室さんがひどく動揺した顔で見つめた

思い出しているんだろう。遠く幼い頃の、恩人である先生との記憶を…。

私はそんな彼にそっと近づき、彼の手をぎゅっと握った。安室さんがハッとこちらを見る気配がするが、私は目を合わせずただその手を握りしめ続ける。

しばらくすると、やがて彼からもそっと握り返してくれたので、顔を俯けて小さく笑った。そしてもういいだろうとお互いが手を離したところで、小五郎さんの声がかかる


小五郎「どうした安室? さすがのお前も、この事件は解けねぇか!」

安室「!! …毛利先生も解けてないんでしょう? だったら僕に解けるわけありませんよ!」

小五郎「そりゃそうだな。ぬはははっ」

椎奈「(うわぁ…優秀な弟子の鑑だわこれは…)」


突然のことにも安室透で対応し、かつ小五郎さんを上機嫌にさせるあたり、彼もプロ顔負けの演技上手だと思う

そんなことを思いながら苦笑いで彼らの話を聞いていると、安室さんが不意に「あ、でもそういえば…」と私に話しを降ってくる


安室「椎奈さん、たしかトリックが解けたとか言ってませんでした?」

小五郎「そういやそうだな…」

椎奈「ええ。紅茶が割と好きなので、見た瞬間すぐにピンと来ました」


前の世界でも、この事件はすぐにピンと来るくらい、紅茶は大好きだ。私はチラリと窓の外を見る


椎奈「似たような色がないなら、その場にあるものを使ってその色の紅茶を作ればいい…」

小五郎「その場にあるもの? そもそも紅茶って色変わるのか?」

安室「!!」


小五郎さんは訳が分からないというように首をかしげ、安室さんはバッと空を見るとニヤリと笑った


安室「(…なるほどな)」
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