【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第11章 〜ギスギスしたお茶会〜
彼女が飲んでいたのはバタフライティーという青い紅茶だったらしい。床にこぼれていた紅茶の色は、ハイビスカスティーというまた違った色だった
安室「じゃあ、他の二人が飲んでいたお茶の種類も分かりますか?」
高坂「はい…。八方さんが飲んでいたのはペパーミントっていう茶色いハーブティーで、別府さんはカモミールという黄色いハーブティーだったと…」
椎奈「(原作通りってわけか…じゃあやっぱり、犯人はこの…)」
紅茶の種類を聞き、確認が取れた私は高坂さんをジッと見つめていた
そして2人目。
八方「ええ。私が飲んでいたのはペパーミント。緑色のお茶かと思ったら普通に茶色で拍子抜けしましたわ…。ペパーミントグリーンっていうでしょ?」
証言の確認として紅茶の種類を聞けば、高坂さんとたしかに一致した。
小五郎「でも赤と茶色は似てるっちゃあ似てるから、すり替えるなら貴方が一番───」
八方「全然似てないわよ!!」
小五郎さんが胡散臭そうに見る眼差しで八方さんを疑う言葉を言おうとすれば、本人がピシャリと遮った
八方「私のはよく見かける茶色で、怜奈のは毒々しい赤い色! 間違えないんじゃないかしら?」
安室「その飲んだ紅茶はみなさんそれぞれ選んだんですか?」
八方「「ええ。机の上に並べてね。飲み終わったらカップをティッシュで拭いて次のお茶ってかんじで…。樹里の場合は私たちが来る前から青いお茶を飲んでましたけど、『体にいいけど苦くてオススメできない』って…」
目暮「ちなみに、四人の席の配置は?」
八方「えっと…時計回りに私、怜奈、華月、樹里の順じゃなかったかしら…。怜奈が見ていた写真を両脇から私と華月が覗き込んで見てたから」
高木「その写真を見ようと言い出したのは…」
八方「華月よ。前に樹里に見せてもらったらしくて、お見舞いに来た時にみんなで見せてもらおうってなったし。…なのに怜奈が携帯を離さなくって…おかげで私と華月が覗き見る羽目に…」
最初は普通に話していた八方さんだが、最後の方には俯いて少しだけ不満そうな声になった
そして、「あの子は昔っからそう…」と被害者の性格を語り始める…。
被害者は独占欲が強く、自己中なうえに無頓着。彼女の旦那さんは八方さんの元彼で、所謂、略奪婚らしい。
そして別府さんは大損させられたという話だ