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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第11章 〜ギスギスしたお茶会〜



そう言われて、目暮警部は高坂さんが寝ていたと思われるベットの隣の机の上の紅茶を見てみた。私も、彼の後ろからそっと覗いてみる

すると3つとも、紅茶の色が違うのだ。右から茶色と青と黄色である。次いで見た被害者の紅茶は、赤っぽい茶色だった。


目暮「これでは間違いようがないな…」

椎奈「ええ…。でもこれ、案外簡単なトリックですよ?」

「「ええ?!」」


安室さん以外、全員が一斉に目を見開いて私を見ていた


目暮「わ、分かったのかね椎奈くん!」

椎奈「ええ。まぁトリックだけなら、ですけど…。ですが確証がないので披露するのは…」

目暮「うむ…」


しかし何にせよ、毒殺であるならそれを入れていた袋が捨てられていたり犯人が所持していたりするはずだ。友人3人には、身体検査と個別の事情聴取を要求することになった───








まずは1人目。入院患者の高坂樹里さん。


高坂「───はい。そうです。みなさんの紅茶は私が入れました。見舞いですけど、一応来ていただいたお客様なので…。まぁ、入れたと言ってもティーカップにティーバッグを入れてお湯を注いだだけですけど…」

目暮「ではカップに触ったのは貴方だけですか?」

高坂「いえ…。カップは八方さんや別府さんに戸棚から出してもらいましたから…」

目暮「つまり被害者のカップに全員の指紋がついていてもおかしくはないわけですな?」

高木「しかし、なんであんなに色々な紅茶を? 普通1種類ですよね…」


目暮警部と高坂さんが1対1で話す中、高木刑事がふと気になっていたらしいことを聞いた


高坂「私がハーブティー好きなのをみんな知ってて、お見舞い品でかなり頂いてましたし…。八方さんも持って来てらしたので、せっかくだから飲み比べをしようと…」

小五郎「なるほど…。だとすると、飲み比べしようと持ちかけ、なおかつお茶を入れた貴方なら、3人の中で一番毒入りの紅茶を出せるわけですな?」

高坂「そ、そんなことしていません! お湯を注いだのはみんなの前ですし、須藤さんは倒れるまでに半分近く飲んでらしたから…。それに、さっきおっしゃってた通り、毒入りのカップと彼女のカップをすり替えたとしたら、私の場合は一目瞭然です!」
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