【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第11章 〜ギスギスしたお茶会〜
警部と高木刑事は、その推測から毒を盛った現場はここだはないと言い出した。
けれど、それは違う。コナンくんもそれに気づいたのか携帯をハンカチを使って取った
コナン「あれれー? おかいよー? ここに落ちてた携帯に写真いっぱい入ってたけど、亡くなったおばさん右手にお箸持ってるよ?」
コナンくんが注意を促すために子供ぶった口ぶりでそう言うと、携帯は近づいてきた目暮警部の手に渡り、彼自身は小五郎さんに遺留品を弄るなと怒られてしまう
私はその横を通って、割れたカップの方を見た。それを観察しつつ、警部たちの話にも耳を向けた
目暮「だが、何が変なんだ? 普通箸は右手に…」
椎奈「では目暮警部。この割れたカップを見てみてくださいませんか?」
目暮「え?」
私たちの言いたいことが訳が分からない彼らは、次に割れたカップを見る
椎奈「この割れたカップ…取っ手の右側に口紅が付いてますよね? これはつまり、左手で紅茶を飲んでたってことですよね?」
目暮「たしかに…」
小五郎「でもなんで被害者は左手に…」
安室「……右手が何かで塞がれていたからですよ」
全員「「え?」」
少し離れた位置で私たちを見守っていた安室さんが、推理に参加した
安室「例えば、携帯電話の写真を見ていたとか」
高木「携帯電話の…」
目暮「写真?」
安室「そう。人は何かに夢中になると、その他のことが疎かになる…。例えカップの位置や取っ手の向きが変えられていても、気づかずに取ってしまう…。その心理を利用して、犯人は被害者に毒を飲ませたんでしょう。毒を入れた自分のカップと、被害者のカップをすり替えてね」
高木「すり替えた?」
安室「ええ。気づかれずに相手のカップに毒を入れるより、自分のカップに毒を入れてすり替える方がノーリスク…みなさんカップの受け皿を使っていなかったようなので、カップをずらし易かったと思いますよ? ですよね、毛利先生?」
存分にその頭脳を披露した後、今更ながらも小五郎さんに意見を求める安室さん
しかし、彼の推理にドア付近にいた被害者の友人3人は反論した
別府「すり替えられる訳無いじゃない!」
高坂「彼女だけレモン浮かべてましたし!」
八方「それによく見てみなさいよ、みんなの紅茶の色を!!」
目暮「色?」