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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第10章 〜招き三毛猫の事件〜



安室「明らかにその価値を知ってたあなたが、この都会で放し飼いなんてするはずないですよね?」

雨澤「し、し……失礼しましたああぁぁぁ!!」


雨澤さんはとうとう観念し、ダッシュで事務所を出て行ってしまった





そして、最後に残ったのは益子さんだった。


益子「で、でも4ヶ月も会ってないし…。餌はほとんど妻が与えていたから…。私もさっきの2人と同じような結果かも…」


不安そうに呟きながらも期待を捨てきれず混じったような様子で、益子さんは扉の前に立ち扉を開けた。

すると、大尉くんは今までと違ってドアの前で待っていた


益子「そ、漱石…」

大尉「にゃあ〜」

益子「私を覚えていてくれたんだね、漱石!!」


ようやくの、感動の再会だった。大尉くんも心なしか嬉しそうに鳴いている。
私とコナンくんがその様子にホッとしていると、蘭ちゃんが不思議そうにしていた


蘭「でも、扉を開ける前から待っていたような…」

椎奈「猫は耳が良いからね。うちの子にもよくあるけど、猫は飼い主の足音を記憶しているから出迎えてくれるのよ」

コナン「ねぇ、引越しの時に猫がいなくなったって言ってたけど…その時使ってたのってチーター引越しセンター?」

益子「あ、ああ…。でもなんでそれを?」

コナン「前にその猫、同じ会社の宅配便の車のコンテナに乗り込んだことがあっなんでたからさ」


不思議そうな益子さんコナンくんが説明すると、子供たちはハッとなった


歩美「あれって!」

元太「飼い主のところに帰りたかったんだな!」

光彦「同じマークのトラックに乗れば帰れると思って…」


数日前の事件での猫の行動が、ようやく分かったのだった──






その後、益子さんと大尉くん、基漱石くんは仲良く帰って行った。別れを惜しむ子供たちに、また猫を会わせるという約束をして……。


梓「でも知らなかったなぁ。猫が真ん中の人に惹かれるって…」

安室「ああ、あれは嘘ですよ。ああでも言わないとあの足音の実験を行えないから、フェイクを仕掛けたんでしょう…。無邪気な顔で猫をかぶってね」

梓「…え?」

安室「ああ、ほら…。猫だけに」

梓「ダジャレですか!」


安室さんと梓さんは、ニコニコと仲よさげに話していた。それを睨みつけているのはコナンくん。その横の私はというと…。
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