【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第10章 〜招き三毛猫の事件〜
舎川「や、やっぱり飼い主の孫娘じゃないとダメみたい…」
椎奈「いえ、お孫さんでも同じです」
コナン「だっておばさんが探してる猫は、その猫と違ってメスだから!」
舎川「なっ?!」
舎川さんは、細い目を見開いて驚いていた。コナンくんはな「そうだよね?」と安室さんに話を振った
安室「舎川さん言ってましたよね? “去勢手術で一晩入院して、抜糸するまで1週間かかった”って」
舎川「え、ええ…」
安室「それは雄の去勢手術ではなく、雌の不妊手術の事。不妊手術は開腹して卵巣を取り出す大掛かりな手術ですが、去勢手術は睾丸を少し切って精巣を取り出すだけの簡単な手術なので日帰りが原則。まあ益子さんがおっしゃっていたように、傷口を舐めないように首にカラーを着けるくらいで済みますから」
椎奈「それに舎川さん、お孫さんと猫を飼ってるみたいに言ってましたけど、実際はたまに連れてくるレベルだったのでは? 猫の扱いに慣れてませんし…。飼い主は別として猫はジッと見られるのが苦手で、特に目を合わせると喧嘩腰の意味を持つんです。なので、おいでおいでをするあなたよりも猫に興味がない小五郎さんのところへ行ったんです」
コナン「多分、お孫さんが家を空けないといけない用事があって、猫の世話を頼まれたけどどこかにいなくなっちゃったんじゃない?」
舎川「…ボウヤの言う通りよ。孫娘は修学旅行中で両親はそれを機会に海外旅行。私が猫の世話を頼まれたんだけどなかなか私に懐いてくれなくて…ふと目を離した隙に姿が見えなくなってしまって、どうしようかと途方に暮れていたらあの猫の写真が目に飛び込んできたのよ」
そこで舎川さんはポアロの猫を代わりにしようとしたらしい。すると「オスとメスで体格が違うのでは」と蘭ちゃん。舎川さんは困り果て顔を手で覆った
舎川「で、でも孫娘は今晩修学旅行から帰ってくるんです…。それまでになんとかしないと孫娘に会わせる顔が…」
コナン「いついなくなったの?」
舎川「昨夜、餌を食べた後から…。猫が入りそうな家具の隙間とか扉が開いていた場所を全て探したんだけど、どこにもいなくて…」
椎奈「じゃあ扉のしまってるところを探してみてください。トイレとか洗濯機の中とか押し入れとか…。人間が扉を開けると猫はスルッと入るんです」