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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第10章 〜招き三毛猫の事件〜



椎奈「それは、飼い主をはっきりさせる方法のこと? だったら、いい秘策あるけど」

安室「…みたいだね。コナンくんも思いついたみたいだ」


小さく笑った安室さんの視線の先を見ると、たしかにコナンくんは何かを閃いたような笑みを浮かべていた







その後、梓さんがもうすぐ到着するということで、件の3人をまた事務所に集めた私たち

すると、バタバタと駆け込んできた梓さんが大尉を抱えて現れた。すると、大尉はすぐさま雨澤さんに駆けていき、その胸に飛び込んでいく

すると雨澤さんは嬉々として


雨澤「そら見ろ! やっぱり俺の飼い猫じゃねぇか! じゃあこの猫、持って帰らせてもらうぜ!」

コナン「でもさぁ、猫ってバっと見て3人いたら真ん中の人に惹かれる習性があるから、たまたまお兄さんが真ん中にいたせいで飛びついただけかもしれないよ?」

雨澤「なに?」

蘭「それ本当?コナンくん」

コナン「うん! だよね、椎奈姉ちゃん!」


コナンくんは、また唐突に私へ話を振ってきた。安室さんの視線がコナンくんから私へ。けれど、振られ慣れてしまったせいかまったく動揺なく私は多少盛って話してしまった


椎奈「ええ。しかもこの部屋は多数の猫が匂いをつける初めての空間。ハイテンションで習性発揮したのかもねぇ」

舎川「きっとそうに違いありませんわ!」

益子「でなきゃこんな胡散臭い男にうちの猫が!!」

雨澤「だったらもう一度やってみろよ! 俺は右でも左でも構わねぇからよ!」

コナン「それよりもっと分かりやすい方法があるよ!」


そう言ってコナンくんが提案したものは、一発で飼い主がわかる簡単な実験だった。事務所のドアの向こうで梓さんが着いてやって大尉くんにご飯を与えさせ、準備は完了した


コナン「じゃあ一人づつ扉に近づいて開けてみて! 1対1なら、猫もご主人様かどうかわかると思うからさ! まずは舎川さんから」

舎川「え、ええ…」


戸惑いを感じながらも、舎川さんは扉に近づきゆっくり開けてみた。すると、餌を食べていた大尉くんが不思議そうに顔を上げる


舎川「ほらムギちゃん。私よ、分からないの? …ムギちゃん!!」


大尉くんは、舎川さんを無視してまた食事に戻ってしまった。彼女は気まずそうにこちらを振り返る
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