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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第10章 〜招き三毛猫の事件〜





店の中に入ってきた私たちは、改めて女性と話をすることに。しかし、猫に会えると思っていた女性はそれに腹を立てた


女性「ちょっと! 何度も言わせないでよ! この猫は私の孫娘の飼い猫・ムギちゃんよ! ムギちゃんはどこ? ここに連れて来てくれるんじゃなかったの?!」

梓「は、はい…。連れてこようと外に出たんですけど、この子たちと出会って話をしてたら、この方たちが来られて自分が飼い主だって…」


梓さんがチラリと飼い主候補の2人を見た。すると、小太りの男性が口を開いた


男性2「いや、本当の飼い主は私で…」

男性1「ちげーよ! 俺だっつってんだろ!」

女性「あなたたち! 孫娘の猫を横取りする気?!」

歩美「すごい! 大ちゃん大人気!!」


誰が真の飼い主かと言い合いを始める大人たちを見て、歩美ちゃんはとても嬉しそうだ。けれど、光彦くんや元太くんはこの光景に冷静だった


元太「けど、なんで3人も?」

光彦「どこにでもいそうな普通の三毛猫なのに…」

椎奈「それが普通じゃないのよ、大尉くんはね…」

子供達「「…え?」」


飼い主候補を見つめながらそう言うと、子供たちが一斉に私を見上げた


光彦「まぁたしかに、優秀な猫だとは思いますけど…。あの悪い宅配便に閉じ込められた時に、コナンくんのメッセージを届けてくれたようですし」

歩美「あの時、大ちゃん大活躍だったもんね!」

元太「でもよぉ。せっかく届けたのに風に飛ばされちゃったんだよな…」

梓「え、ええ…」


私はその会話をきちんと聞きながら、チラリとさっきから黙っている安室さんに目を向けた。彼はただ目を閉じ、腕を組んで何やら考えている様子。

様になるその姿は、無論かっこいい。けれど、彼の右肩にはいつのまにかユキが乗っかり、しきりに彼の耳をペロペロと舐めていた。ほのぼのした雰囲気だった


安室「とにかく、梓さんは自宅に戻って大尉を連れて来てください」

梓「はい!」

安室「それを待っている間、あの3人には個別に話を伺いましょう。謎解きの専門家と、同じ猫飼いの椎奈さんを交えてね」

椎奈「…へ? 私も?」

安室「はい!」


ニコニコ。安室スマイル全開で、彼は私まで謎解きに加えてきた。そしてコナンくんも謎解きの専門家を理解し、姉弟は顔を引きつらせた
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