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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第2章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 前編〜




それだけではなく電話帳のデータも真っ白で、樫塚さん曰くメールは基本彼女の電話で行っていたらしいが、それでもおかしい…


そして、怪しいのは携帯だけでなく財布もだった

なんと小銭は全部で5千円分、札は一万円札が2枚と5千円札が5枚、千円札が47枚も入っていたという


安室さんとコナンくんの進言で、私たちはその不可解な持ち物を見ることになった……









松田「ほらよ。こいつがあの男の持ってたやつだ」


やがて、遺品を持った陣平お兄さんがきてテーブルにその品々を見せてくれた

ライター、タバコ、財布、スタンガン、そして携帯とロッカーの鍵だ

と言っても、鍵は今は高木刑事が調査中でここにはないらしい

私たちがマジマジとその遺品を眺めていると、陣平お兄さんが思い出したように聞いた


松田「そーいえば、樫塚さんよ」

樫塚「はい?」

松田「あんたの近くに落ちてた2枚のタオル。その一つが先端だけ濡れていたんだがなんでだ?」

樫塚「さあ…。怖くてうつむいていたので…」

松田「じゃあそのタオルの下にあったアンタのブーツの靴紐の先に結び目があったんだが…」


陣平お兄さんがそう質問を重ねると、彼女は子供の頃の癖だと言った。周りも、特にそれに疑問を抱いていない


小五郎「なぁ、松田、目暮警部。もう今日はこのくらいでいいんじゃないスか? お兄さんを亡くされて間もないし、見知らぬ男に目の前で自殺されたんスから…」


小五郎さんが彼女に気を遣ってそう言うと、目暮警部と陣平お兄さんが頷いた

そして後日、彼女は改めて警察に事情聴取されることとなった

相手を知るには確実な身分証明書の提示を求められたが、家に帰れば保健証があると言いそれも後日提示になった

すると、タイミングを計って安室さんが樫塚さんに進言した


安室「あの、家に帰るなら僕がお送りしましょうか。駐車場近いですし、もしかしたらあの男の仲間があなたの家の近くで待ち伏せてるかもしれませんし」

樫塚「わさわざすいません」

安室「いえ、礼には及びませんよ」


樫塚さん相手にスマイル全開の安室さん

それを見ていた目暮警部は、胡散臭そうな眼差しを彼に向けた


目暮「…ところで、なぜ彼がここにいるんだね?」

小五郎「いやぁ、実は安室くん、私の一番弟子になったもんで…」
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