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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第2章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 前編〜



涙を流しながら、被害にあったという彼女…樫塚圭は目暮警部に事情を説明していた

その様子を安室さんの隣で鋭い視線で見ている私は、その腕に興奮状態の愛猫を抱え撫でていた


ユキ「ゔぅ〜〜!!」


ユキは銃声の音と、部屋を開ける事で香る発射残渣に驚いて興奮し、ずっとタオルに噛み付き落ち着こうとしている

そんな中、探偵事務所のドアが開いて高木刑事が入ってきた


高木「目暮警部!鑑識の話では、樫塚さんの体や衣服からはほとんど発射残渣は出なかったようです」

目暮「つまり、あの男は自殺。樫塚さんの証言は事実だという事か…。よし! まずはそのコインロッカーの所在を割り出し、自殺した男の目的を突き止めろ!!」

高木「はい!」


目暮警部の指示をもらい、高木刑事はそのまま部屋を退出した。

彼女のそばに私が視線をやると、コナンくんが樫塚さんに鋭い視線を向けていたーーー










しかし、発射残渣で自殺の証明にはなったものの、疑問はまだあった

なぜ男が樫塚さんを気絶させてトイレに連れて行ったりしたのか、だ。彼女を銃で脅して場所を変える事もできたのに。


樫塚「…とても焦っていました。早くそのコインロッカーを見つけないとやばいって言ってましたから…」

目暮「しかしねぇ、樫塚さん。本当にあの男に見覚えはないのかね?」

樫塚「はい、全く…」

目暮「あの男の目的が、あなたのお兄さんの遺品である鍵だったのなら、お兄さんの知り合いの可能性が高いんだが」

樫塚「兄の友人には、あまり会ったことがないので…」


男の名前がどうしても分からない。
困り果て沈黙が流れるが、安室さんが身を乗り出し彼女に質問した


安室「ちなみに、お兄さんはなんで亡くなったんですか?」

樫塚「……」

安室「お兄さんの死因は?!」

樫塚「!」


二回目の安室さんの大きな声でやっと反応した彼女

しかし、質問内容までは分からないのかただ安室さんを見上げた


安室「亡くなった、お兄さんの死因は?」

樫塚「はい…4日前に事故で…」



彼女はそう答えつつ、携帯にあるお兄さんと映った待ち受けの写真を見せてくれた

すると、新たな情報が目暮警部の口から出た

なんと、男の携帯には受信送信の履歴が小五郎さん宛のものしかないのだ
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