【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第9章 〜ジョディの追憶とお花見の罠〜
高木「た、束ねたって…」
ジョディ「凶器は一本の棒でしょ?束ねるもなにも…」
ジョディが怪訝そうな顔で刑事3人組にそう言うが、彼らは表情を変えない
萩原「ある物を大量に1つにまとめたんだよ。そして、それがたくさんあっても怪しまれない場所に隠した」
伊達「チビっこたちに声をかけ、うまい具合にカモフラージュしてな…」
光彦「僕たちですか?」
子供達が不思議そうな顔をした。そして、次々に推測をあげていく…。
1人目は、結び場で出会った坂巻。けれど、おみくじをどう束ねようと人を撲殺する凶器にはならない。できることは、ボケに鋭いツッコミとして一撃お見舞いする程度←
2人目は、手水舎で出会った弁崎。そこにあるヒシャクの中に、鉄製が混ざっていたら? しかし警察がすでに探し、もちろんなそんな物はないという。
そして最後。鈴を鳴らす時に出会った段野。鈴は2つしかなかった。けれど…
コナン「オメーら、鈴を鳴らす前に何かしなかったか?」
コナンがそう問えば、子供達はハッと気がついた
歩美「お賽銭!!」
元太「五円玉入れたぞ!!」
光彦「賽銭箱の中に!!」
松田「そういうこった。お賽銭は、『ご縁がありますように』っつーことで…そのほとんどが穴の空いた五円玉なのさ」
灰原「なるほどね…その穴に針金や紐を通してたくさん束ねれば…細長い棒になる…」
しかも、賽銭箱から五円玉が大量に見つかっても他の賽銭に紛れて怪しまれず、目撃者の証言から金属棒を探す警察の目を簡単に欺ける
高木「し、しかしそれを30cmぐらいの棒にするには五円玉が200枚くらいいるはず…」
目暮「それにそんなに大量の五円玉を投げ入れたら目立って怪しまれるだろ…」
萩原「だから声をかけたんですよ。大きな音で鳴らさないと、神様に届かないって…」
伊達「そうだろ? その大きな鈴の音で大量の五円玉が賽銭箱に入る音をかき消した」
松田「段野頼子さん?」
段野「!!」
その場にいる全員の目が、段野に突き刺さった瞬間だった───
伊達「五円玉を束ねた紐の根元を解き、先をつまんで賽銭箱に垂らしゃー大量の五円玉は一瞬で投入できる」