【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第9章 〜ジョディの追憶とお花見の罠〜
「「(なるほど、そういうことか…)」」
彼らはその言葉で事件の謎を解いてしまった。
殺害方法も、凶器の隠し場所も、子供達に『あんなこと』を言ったわけも。
?「(どうやら事件の真相を掴んだようだけど…こちらの真相には…たどり着けてないようね…)」
顎に手を当てニヤリと笑うコナンを見て、人混みに紛れた日傘をさした女が怪しい笑みを浮かべていた───
*
そして夕方。
花見客の足止めも、そろそろ限界に近づいていた。
しかし凶器はまだ見つかっていないので、返すにも返せない状態になっていた。高木たちはもうお手上げだ。
推理ショーを始めようと、コナンはハカセに近づく。けれど、それを肩を掴んで止める手があった
椎奈「ストップ、新一」
コナン「え…姉さん?」
新一…基コナンがなぜ止めるのかと不思議な顔で姉を見上げると、椎奈はニコリと笑ってウインクした
椎奈「悪いけど、今日は警察のお兄さんたちにゆずってあげて? 日本警察の凄さも、FBIの人には分かって欲しいし!」
コナン「え? じゃあ姉さん、あの人たち謎が解けてるの?」
椎奈「もちろん。ほら見てよ…よく頭が切れる人に現れるあのドヤ顔を。なんで私の周りはあんな顔する人多いわけ? 気が済まないの? 探偵の鉄則なの? 教えてよドラ○も○」←
コナン「(いや、そんなの知らねーしドラ○も○でもねぇし…。つか、ドヤ顔で悪かったな…)」
コナンが心の中でツッコンで睨むような目でチラリと椎奈を見あげる。けれど、コナンはそうするだけでハカセのもとに行くことはなかった。なんだかんだ言い合いつつも、姉の言うことはきちんと聞くのだ
しかし、彼らがそんな会話をしている間にも話は進む
高木「───もしも犯人に連れがいてこっそり凶器を手渡していたとしたら…。この神社に来ている大勢の花見客全員を調べないと…」
萩原「そんな必要はないんじゃないか? 高木」
伊達「そうそう。犯人はまだ凶器の一部を隠し持ってるわけだしな!」
高木「い、一部を?」
松田と萩原と伊達による突然の推理ショーに目を見張る高木。混乱する全員に、松田がニヤリと笑った
松田「ああ。犯人はそいつを使い、凶器を束ねたのさ」