【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第9章 〜ジョディの追憶とお花見の罠〜
ジョディ「じゃあ、歩き方はどうなの? 少し足をひきづってたって言ってたでしょ?」
阿笠「…あの老人は足をひきづってるというか杖がないと立っておれんようじゃし、他の2人も足をひきづってる様子はないのぅ」
椎奈「じゃあ、どうしても足をひきづらないといけない状況に遭った、とか…?」
椎奈がそう言ってチラリとコナンを見下ろすと、コナンは容疑者をじっと見つめていた
*
それからしばらくして。
千葉からの報告で、凶器が見つからないと知らせが入った。
排水溝も賽銭箱も、棒が入りそうな部分は探したらしいが、どこにもないらしい。加えて容疑者たちの携帯も、GPS専用アプリなんてものは無く、これ以上は令状が必要だと半分お手上げ状態になった
……もっとも、それは目暮たちだけで、松田とその友人たちは凶器に関して違う考え方をしているようだ。そして目を付けたのが、容疑者たちの言動だった
老人の坂巻は「いいクジは持ち帰ったほうがいい」と子供達に教えていた。
そして神前で子供達が出会った女性の段野は、「鈴を鳴らすなら神様に聞こえるように大きく慣らさないと」と教えたらしい。
最後の弁崎は、「手を水で清めた」という出会う以前から神社にいたらしい発言をした程度
松田たちがいまいち決め手に欠けるこの情報にどう動くか考えていた時だ。千葉がやってきた
千葉「目暮警部! 犯人のものと思われる、帽子とコートを見つけました!」
するとその時、千葉が犯行に使ったとされる血に濡れた2つの衣服を見つけてきた。ただし、散った花びらで覆い隠されていたようで、何枚か花びらが付いていたようだが
目暮「じゃあ凶器も同じように隠しているかもしれん! 花びらを蹴散らしてでも探し出せ!」
「「はい!」」
目暮の指示を受け、千葉や高木をはじめとする数名が凶器発見に向け動き出した。一方で、それを聞いていた歩美は「えー!」と残念がっていた
歩美「せっかく綺麗な桃色の絨毯なのにー!」
灰原「そうね…。一枚一枚は花びらなのに、たくさん散りばめればまるでピンクのカーペット…」
「「!!!」」
灰原のその何気ない言葉に、コナンと松田、そして萩原、伊達、中居までもが反応した