【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2
第9章 〜ジョディの追憶とお花見の罠〜
ジョディ「え? どういうこと?」
コナンの話を聞いていたジョディが彼を見下げて問う。すると、口を開いたのは椎奈の隣にいる中居だった
中居「スリがよく使う手ですよ。スリがいるって聞くと、思わず自分の財布を確認しますよね? スリはそうやってスる相手の財布の場所を知るんだけど、相棒がいたならその役をその人物にやらせるはず」
ジョディ「(! この男、以前工藤椎奈の家で見た…)」
コナン「うん。だからジョディ先生の財布も…」
ジョディ「……え?」
思わず中居を凝視してしまっていたジョディ。コナンの視線に気づいた彼女はなんとなく聞こえた話から慌てて懐を探った。
そして、彼女は初めて財布が無くなっていたことに気づいたのだった。おそらく被害者を助け起こした時にスられたのだろう。そして財布の代わりにちゃんと黒マジックで塗られた五円玉も入っていたのだった───
*
その後、彼女の手持ちになかったスった相手の財布が少年探偵団によって見つけられた。場所はおみくじの結び場、手水、神前、そして現場付近のゴミ箱。
集められた財布は、男用と女用と合わせて4つあった。
一つはジョディのもののため、実質、容疑者候補は3人だ。
そして、その持ち主は中身を見るとすぐに見つかった。なんと、偶然にもその3人とは会っていたのだ。偶然とは恐ろしいものだ。
しかしともかく、その3人のうち1人が五円玉を遺体に置いたせいで手元に無いのではと踏み、事件はすぐ解決すると思われた。
だが……。
段野「ちょっと、なんなのよ?!」
弁崎「刑事さんが急に話を聞かせてくれなんて!」
坂巻「わしらがなんかやらかしたというのか?」
目暮「その前に、まずみなさんのポケットあるいはバックの中にマジックで黒く塗られた五円玉が入っていないか確認してもらえますか?」
目暮がそう言うと、困惑した状態の彼らは訝しみながらもバックは服をガサゴソと漁りだす。
すると、なんと3人ともが黒い五円玉を見せてきた。遺体のそばに置かれた五円玉は、犯人が別に用意したものだったのだ
コナン・刑事4人組「「(おいおい、3人とも持ってるのかよ…)」」
段野「いったいなんなの? この気味の悪い五円玉は…」