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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第2章 〜探偵たちの夜想曲(ノクターン) 前編〜



コナン「それにさ、出かける前におじさんが落としたタバコの灰、綺麗に拭き取られてたよ」

椎奈「きっと、誰かが綺麗に拭き取ったのね…」

安室「つまりそれは、誰かが先生の留守中に依頼人を招き、テーブルの上を拭き、紅茶を出してもてなした痕跡…。そのティーカップをよく拭きもせず棚にしまったから、まだ濡れていたというわけですよ」

蘭「でもなんでそんなことを?コインロッカーを探してもらいにきただけなのに…」

小五郎「そのなかにとんでもないものが入ってるんじゃ…!」

安室「さあ? それは…───」


そこで安室さんは言葉を切り、彼は一気に事務所のドアを開けた


安室「本人に聞いてみましょうか」

蘭「ほ、本人って…」

小五郎「まさか…!!」


安室さんの言っている意味が分かり、2人は激しく動揺した


安室「先生がトイレに入ろうとした時に、ちょうど返信が来ましたよね?そしてコナンくんがトイレに入ろうとした時も」

コナン「それにさぁ、僕がトイレに入ろうとした時、床に引きずったような跡が付いてたよ?」

蘭・小五郎「「ええ?!!」」

安室「そう。おそらくその誰かは何らかの理由で依頼人を連れ込み、まだ隠れているんですよ。あのトイレの中にね…」



──────ドンっ!!



全員「「?!!」」


突如、トイレの方から鳴り響いたのは一発の銃声だった…












もう外も暗くなった頃。通報を受けた警察が探偵事務所に入ってきた。そして、現在は目暮警部の事情聴取を行っている



目暮「───ではこういう事かね? 樫塚圭さん。あなたはコインロッカーの捜索を毛利くんに依頼するためにここに訪れたが、毛利くんの助手と名乗る男に出迎えられ、スタンガンで気絶させられてガムテープで拘束されトイレに押し込まれた、と」

樫塚「はい…。逃げないのにブーツを脱がされ、靴紐まで抜かれました…」

目暮「うむ…。そして毛利くんたちが戻ってきて、トイレにあなたを監禁していた事がばれたその男は、銃口を自分の口に突きつけて発砲し、自殺したというわけですな」

樫塚「は、はい…」

目暮「しかし、あの男は何の目的であなたをトイレに…」

樫塚「ずっと、質問攻めに遭っていました…。この鍵はどこのロッカーの鍵だ。言わないと殺すぞって…」
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