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【名探偵コナン】生まれ変わったら新一の姉でした。2

第8章 〜怪盗キッドと赤面の人魚〜



椎奈「本当に宝石亀がいなくなったかを確かめるために水槽の金網を開けさせ、脚立に登って水槽の中を覗いた彼なら宝石亀を剥がして上着の内ポケットに隠せたはず。後ろには体が遮って見えないし」


椎奈がそう言うや否や、中森はさっそく次郎吉の上着の内ポケットを探った。すると、亀は中森の指を噛む元気さを見せて姿を現した

となると、自然と次郎吉はキッドの変装となるが、今回はそうではなかった


椎奈「次郎吉さんの足元に刺さっていたカードが原因ですよね? おそらくカードにはこう書かれていたはず…。【磁石にくっつく合成ダイヤまみれの亀が、本物のブラッシュマーメイドを背負っているとは思えないし、亀の名前はギリシャ神話の海神ポセイドン…。でも飼い主がイタリアの女優なら、ローマ神話の海神ネプチューンと普通は名付けるはず。そんな胡散臭い亀を高額で買わされたことを知らされたくなければ、こっそり回収するのが懸命ですよ】ってね…」

中森「…本当なのか?」

次郎吉「あ、ああ…。これがそのカード。だいたいそこの嬢ちゃんんが言った通りじゃ」


次郎吉は苦笑いしながらしまっていたカードを見せた。

結局キッドは遠隔操作ばかりしていたし、もう客に紛れて逃げたんじゃないかと椎奈が言うと、操作はすぐに終わったのだった───






その帰り、博物館の中でトイレに行きたいと言った蘭と園子を待つため、コナンと椎奈と世良は廊下に立っていた


世良「…でもさぁ、さっきの推理、不十分なんじゃないか?」

椎奈「どうして?」

世良「あの仕掛けで亀はプレートの裏に隠せたとしても、宝石についてた長いネックレスはプレートからはみ出しちゃうと思うけど…」

コナン「多分、キッド自身も強力な磁石を持ってたんだよ。プレートからはみ出てるネックレスの止金をガラス越しに磁石に吸い付け、くるっと回してから離してプレートの磁石にくっつけて隠したんじゃないかな?」

椎奈「多分、カーペットでの目隠しの時に実行したのね。次郎吉さんの足元にカードを放ったのもその時。あれみんながもみくちゃで分かりにくかったのよね…」

コナン「その証拠に、蘭姉ちゃんの携帯が開けた途端に真っ暗になったでしょ? 」
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